2018年11月16日 17:11 公開

日本の新しいサイバーセキュリティ担当の閣僚は14日、パソコンを使ったことが1度もないと発言し、国中をあぜんとさせた。

桜田義孝五輪相(68)は衆院内閣委員会で、パソコンを使用したことがないと認めた。共同通信によると、「私は25歳の時から独立して(事業などを)やっており、従業員や秘書に指示をしてきたので、自分でパソコンを打つことはない」と語った。

桜田氏は10月にサイバーセキュリティ戦略副本部長に就任した。2020年東京五輪に向けたサイバー攻撃対策を所管する。

桜田氏の発言は、野党・立憲民主党の今井雅人議員の質問に答えたもの。今井議員は担当大臣の答弁に驚き、「パソコンもいじったことのない方がサイバー空間のセキュリティー対策をするなんて信じられない」と述べた。

これに対して桜田氏は、「サイバーセキュリティーは国の総力をあげて総合的にやることで、落ち度はないと自信を持っている」と強調した。

しかし、その後の質問で、日本の原子力発電所はUSBドライブを使用しているかと聞かれ、桜田氏が返答に窮すると、懸念はさらに広がった。

桜田氏の発言についてソーシャルメディアでは、驚いたり、面白がったりする反応が相次いだ。「少なくとも桜田氏をハッキングするのは大変だ」という書き込みもあった。

オーストラリア公共放送ABCのユミ・アサダ氏は、「日本のサイバーセキュリティ担当の桜田義孝大臣はパソコンを使わない(使えない?)……ファックスなら使えるのかな?」とツイートした。

https://twitter.com/yumi_asada/status/1062618124694970374

「MC6d63」さんは、「う〜ん、(エアギャップ環境ならぬ)エアギャップ副本部長? 天才だね」と書いた。

https://twitter.com/mc6d63/status/1063030871798792193

「エアギャップ」とは、外部ネットワークから物理的に隔離された状態を作ることによる、セキュリティ対策を意味する。

サイバーセキュリティ関連のジャーナリスト、キム・ゼッター氏は、「電子メールやスマートフォンなどを使わないのに暗号やサイバーセキュリティの政策を策定する、米連邦議員の多くとあまり変わらない」とツイートした。

https://twitter.com/KimZetter/status/1062804654998712321

「正直言って、パソコン使ったことないサイバーセキュリティ担当大臣がすごくうらやましい」とツイートした人もいる。

https://twitter.com/Hund_im_Schnee/status/1062953959009083393

(英語記事 Japan's cyber-security minister has 'never used a computer'