
2018年11月30日 14:25 公開
米コーヒーチェーン大手のスターバックスは28日、2019年から米国内の全店舗で、同社が提供する無料Wi-fiからポルノコンテンツへの接続を遮断すると発表した。
スターバックス店内での性的コンテンツ視聴から当初から禁止されていたが、同社は今後、コンテンツへの接続自体を遮断する。
同社に対しては、米ヴァージニア州を拠点とする非営利団体「Enough is Enough(もうたくさん)」が、店内でのポルノコンテンツ接続を遮断するよう圧力をかけていた。
この団体からの圧力を受け、米ファストフード大手のマクドナルドは2016年、店内でのWi-Fi利用に関する規則を変更している。
米ウェブメディアのバズフィード・ニュースが報じた声明で、スターバックスは「スターバックスの公衆Wi-Fiを使った、違法もしくは悪質なコンテンツの視聴は、めったに発生しないものの、許可していないし、許可したことも決してない」と述べた。
スターバックスは、2019年までに米国の全店舗でポルノコンテンツへの接続を止める「解決策を発見した」と述べたが、具体的にどのような解決策なのかは明らかにしなかった。
同社の発表に対し、ソーシャルメディアでは混乱したり面白がったりする反応が見られた。
「The Dr. Tressie McMillan Cottom」さんは、「人はなぜ、スターバックスでポルノを見るのだろう?」とツイートした。
https://twitter.com/tressiemcphd/status/1068268308489736192
「Habitual Wine Sipper」さんはツイッターに、「はいはいお前ら、スターバックスが店内Wi-Fiから遮断しなきゃならんほど大量のポルノを見たのは、どこのどいつだ?」と投稿した。
https://twitter.com/DukeOfDrinkswel/status/1068266606957084677
「kabumped」さんは、「自分たちにポルノを返してくれるまで、スターバックスのドアに自分を手錠でくくりつけるぞ」とツイートした。
https://twitter.com/kabumped/status/1068266392011644929
今回の発表に先立ちEnough is Enoughは26日、スターバックスを非難する声明を発表していた。同団体は声明で、スターバックスが2016年に交わした、性的コンテンツ遮断の約束を破っていると主張していた。
声明でEnough is Enoughは、「スターバックスは無料で規制されていないWi-Fiを顧客に提供し続けている。ひわいなポルノ画像や映像を見たり、(非合法犯罪の)児童ポルノを見たり広めたり、性的な捕食行為に関与したりする扉を、顧客に開いている」と述べた。
また同団体は、スターバックスに対して性的コンテンツの遮断措置を取るよう要求する請願への署名を人々に促した。29日までに2万7000人近い人が署名したという。
米エンターテインメントニュースサイトTMZによると、スターバックスの発表への対応として、ポルノ動画サイトのYouPornは、同社オフィスでスターバックスのコーヒーを禁止する。
TMZに掲載された、YouPornのチャールズ・ヒューズ副社長からとみられる手紙によると、YouPornは2019年1月1日からこの新規則を適用するという。
(英語記事 Starbucks to ban access to porn from free wi-fi in US)