2018年12月11日 16:49 公開

巨大な体格と印象的な肉体で世界的に話題となったオーストラリアのカンガルー「ロジャー」が死んだ。12歳だった。カンガルー保護施設を運営するクリス・バーンズさんが8日発表した。

ロジャーは子供の頃、母カンガルーが自動車事故で死んだため保護され、以降は豪中部アリススプリングスの保護施設で育った。

その後ロジャーは大きく成長し、最終的に身長は2メートル以上、体重は89キロになった。

保護施設は8日、老衰により「美しい少年」ロジャーが死んだとする動画をフェイスブックに投稿。「愛しいロジャーよ、さようなら。悲しいことに、老衰でロジャーが死んだ。彼は長く素晴らしい一生を歩み、世界中で何百万人もの人に愛された。ロジャー、私たちはずっとあなたを愛し、悼み続けます」と発表した。

https://www.facebook.com/thekangaroosanctuary/videos/1888355671261701/


施設を運営するバーンズさんはBBCに対し、「高速道路で殺された母親の腹袋から私がロジャーを救い出したとき、ロジャーはまだ赤ちゃんだった」と語った。

バーンズさんは、ロジャーを育てる場所として保護施設を設立した。ロジャーはすぐに群れのリーダーとなり、雌カンガルー12頭がパートナーになった。現在、保護施設では50頭以上のカンガルーが生活している。

「最初は緊密な絆があったが、ロジャーはすぐに私を競争相手と見るようになり、戦いたがった」とバーンズさんは話した。

2015年、その大きな筋肉を使って手に持った鉄製のバケツをつぶす写真がインターネット上で拡散し、ロジャーは世界中から注目を集めるようになった。

バーンズさんは「ロジャーはこの上なく筋肉質だった」と語り、その体格と強さはそこまで特異なものではなかったものの、他の多くの雄カンガルーと隔離していたと明かした。

「テレビで紹介され、動画が拡散して以来、多くの愛と注目がロジャーに注がれた」とバーンズさんは述べた。

「ロジャーが死んだ今、我々は再び大きな注目を集め、世界中の人からお悔やみの声を受け取っている」

保護施設のインスタグラムは「ロジャーが群れのリーダーだった頃、立ったときの身長は約2メートルと、私と同じくらいだった。ロジャーが発している舌打ちのような音は、私に雌のカンガルーから離れろと言っている。クビの赤い部分からは雄特有の匂いが出ていて、木などにこすり付けて縄張りを主張するものだ」と、ロジャーの思い出をつづっている。

https://www.instagram.com/p/BqQa3e9FFTO/


ロジャーは晩年、関節炎と視力低下に悩まされた。しかしバーンズさんは2016年、「ロジャーは引退生活を楽しんでいる」と語っている

カンガルーは最長で14年生きられるとされるが、野生でその年齢に到達することはまれ。

「年取ったカンガルーにとって、野生での生活はもっとずっと困難になる」とバーンズさんはBBCに語った。

「年を取ったカンガルーが体長を崩すとオーストラリアの野生犬であるディンゴがカンガルーを攻撃し、食べてしまう」

ロジャーは保護施設に埋葬され「ここにずっとい続ける」とバーンズさんは話した。

(英語記事 Roger the kangaroo: Enormous roo dies aged 12