2018年12月12日 11:49 公開

中国の情報通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の最高財務責任者(CFO)兼副会長、孟晩舟氏(46)がカナダの捜査当局に逮捕された事件で、同国のブリティッシュコロンビア上級裁判所は11日、同氏の保釈を決定した。

孟容疑者は1日、米国の要請に基づいて逮捕された。イラン制裁違反と関連した詐欺の容疑で、米国に身柄を引き渡される可能性もある。

保釈金は1000万カナダドル(約8億5000万円)。孟氏は今後、24時間の監視下に置かれ、足に電子タグを着用することが求められる。

ドナルド・トランプ米大統領は、この問題に介入する用意があると明らかにした。

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ファーウェイ創業者の娘でもある孟氏の逮捕に、中国は強く反発しており、カナダおよび米国との関係が悪化している。

この問題は、米中の貿易紛争がますます悪化する中で発生した。

孟副会長は、2009~2014年にファーウェイ子会社スカイコムを通じた取引で、対イラン制裁に違反した疑い。

トランプ大統領はロイター通信に対し、孟副会長について米司法省による立件に介入し、中国とのさらなる関係悪化を防ぎたいと述べた。

「この国にとって良いことは、何でもやるつもりだ」と、トランプ氏は話している。

「とても重要で史上最大のものになる通商協定と、国家安全保障にとって良いことだと思えば、必要だと思えば、絶対介入する」

法廷では拍手が

ヴァンクーヴァーで行われた3日にわたる保釈聴聞会で孟副会長の弁護士は、容疑者が保釈後に国外逃亡する危険性がないことを保証しようとしたが、カナダの検察当局はこの提案に反対した。

米検察は、孟副会長が対イラン制裁を免れるためにスカイコムの素性を偽り、ファーウェイとは別会社だと世間に見せかけていたと主張。また、両社の関係について金融機関を欺いていたと指摘している。

孟副会長は全ての容疑を否認しており、争う方針を示している。

ウィリアム・エルケ裁判官が保釈を決定すると、法廷では拍手が沸き起こった。孟氏は泣きながら弁護士らと抱き合った。

裁判官は併せて、孟氏に2019年2月6日に再出頭するよう求めた。

保釈決定後、ファーウェイは声明を発表し、「カナダと米国の法制度が正しい結論に達するはずだと、自信をもっている」と述べた。

中国は、孟副会長が保釈されなければ、カナダに厳しく報復すると警告していた。

11日には、カナダの元外交官マイケル・コヴリグ氏が中国で拘束されていたことが明らかになった。

コヴリグ氏が現在勤めるインターナショナル・クライシス・グループは、同氏の早急な釈放に向けて動いていると述べた。中国当局はコヴリグ氏の行方について、正式に発表していない。

カナダのジャスティン・トルドー首相は、カナダ政府はこの件について中国当局と直接接触していると話した。

コヴリグ氏は以前、外交官として北京と香港、ニューヨークの国連本部で働いていた。

カナダ当局によると、コヴリグ氏の拘束報道と孟副会長の逮捕のつながりを示す「明白な兆候」はないという。

(英語記事 Huawei executive freed on bail in Canada