2019年01月08日 16:06 公開

英保守党のアナ・スーブリー下院議員は7日、議事堂前でBBCなどの生中継でインタビューに応じていたところ、後ろに集まっていた集団に「ナチス」と呼ばれた。さらに、議事堂内に戻ろうとしたところを多数の男性に取り囲まれ、「くず」などと罵倒されたほか、「質問に答えろ」などと繰り返し詰問された。

これを受けて、スーブリー議員が警察に取締りを求めたほか、少なくとも55人の超党派の下院議員が、ロンドン警視庁に警備強化を要請した。

議員たちは書簡で、「ブレグジットについて幅広い政治的意見を代表する複数の集団が、何カ月もの間、平和的に穏やかに抗議集会を開いてきたが、ここへきて(ロンドン警視庁の警官たちもよく知ってのとおり)強硬な右翼や極右傾向を持つ不穏な人物たちがしきりに、議員やジャーナリスト、活動家や一般市民を標的に威圧的行動、場合によっては犯罪的行動に及ぶようになっている」と指摘した。

ジョン・バーコウ下院議長も、女性議員や記者を標的にした抗議行動の多発を「懸念している」と発言。ウェストミンスター宮殿(議事堂)の周辺で数週間前から、「フランスにいたような黄色いチョッキを着た様々な集団が、議員たちに暴力的で威圧的な行動」をとっているのは承知していると述べた。特に女性が集中的に狙われていると指摘されるだけに、事態を注視しているという。