2019年01月16日 14:07 公開

東アフリカ・ケニアの首都ナイロビで15日午後に発生した、5つ星ホテル「デュシットD2」や、オフィスなどが入る複合施設が武装集団に襲撃されたテロ事件。一夜明けた16日午前、ケニヤのウフル・ケニヤッタ大統領は、実行犯は全員「排除された」とし、事態の終息を宣言した。このテロによる死者は少なくとも14人に上っている。

ケニヤッタ大統領は16日、これまでに14人が死亡したものの、700人が無事に施設内から避難したと話した。また、「すべてのテロリストは排除された」とし、事態の終息を宣言。「我々は、この凶悪な事件への資金援助や、計画、実行に関与したすべての人物を洗い出す」と話し、徹底的に突き止めることを誓った。

16日未明には、100人以上が複合施設から救出され、近くの救急センターに運ばれた。襲撃現場は、富裕層が暮らすウェストランズ地区にあり、オフィス街からもほど近い。

実際に実行犯が何人いたのかは不明だが、隣国ソマリアを拠点とするイスラム過激派組織アルシャバブが犯行声明を出している。ケニアは近年、たびたびテロに見舞われており、その多くがソマリア国境と首都で発生している。

死者数については依然情報が錯綜し、ケニア赤十字社は死者数を24人だと伝えている。

また、米国務省が死者の中にアメリカ人1人が含まれていると発表したほか、イギリス人1人が犠牲になった恐れも出てきている。

別のメディアは、複数の病院で約30人が手当てを受けていると報じている。

ケニア政府は当初、15日深夜に終息を発表したが、16日早朝にも爆発や銃声が聞こえた。

警察によると、実行犯の1人はホテル内に侵入する前、駐車場に止めてあった車両にむけて爆弾を投げ、最初の爆発が発生。別の実行犯1人は自爆した。

施設内では武装した複数の男が銃を乱射し、居合わせた人たちは、最初の爆発から数時間後に外に脱出した。血まみれになった人たちは警察によって現場から助け出されたが、駆けつけた警察官は「状況は良くない。死者が出ている」と話した。

現場近くで働く女性はロイター通信に対し、「最初に銃声が聞こえて、両手をあげながら走って逃げ出す人たちが見えた。中には、近くの銀行の中へ駆け込み、身を潜めて助かろうとする人たちもいた」と話した。

(英語記事 Nairobi hotel: DusitD2 siege over