2019年01月18日 13:24 公開

ロンドンで15日、地下鉄駅構内で産気づいた女性を近くを通りかかった医学生が助け、無事に赤ちゃんを取り上げた。

ユニバーシティ・コレッジ・ロンドン(UCL)医学部1年生のハムザ・セリムさん(21)は解剖学の講義から帰る途中、ウォレン・ストリート駅で女性の叫び声を聞きつけた。

「血の海」の中に立つ女性とその姉妹を見つけたセリムさんは、着ていたセーターを使って新生児を保護した。母親と赤ちゃんはその後、駆けつけた救急隊員が病院に搬送した。

セリムさんは初め、叫び声や罵り声が聞こえたため、女性2人が争っているのかと思ったと話した。

「大パニック」

女性を見つけたセリムさんは、大量出血による失神を怖れて、女性を座らせようとした。

「そうしたら温かいものに触れて、直感的に下を見たら、小さな赤ちゃんの頭と両腕が見えた」

「その瞬間、血の気が引いた」とセリムさんは話した。

また、女性に同伴していた姉妹はセリムさんが到着する前から分娩を手伝っており、「素晴らしい」働きをしていたと付け加えた。

セリムさんは産科の勉強をしていなかったが、たまたま数週間前から、大学の授業で新生児ユニットに滞在していた。

「どうすべきか、多少は知っていた。女性の体を下ろす必要があった。セーターを脱いで赤ちゃんを包んだ」

「赤ちゃんを抱いて、ぎょっとした。反応がなかったので、すぐに最悪のことを考えた」

セリムさんはその場で「もっと資格がある人」に助けを求めたが「誰もいなかった」という。

英国鉄道警察は、「ウォレン・ストリート駅で生まれた赤ちゃんとその母親に大きな祝福を。出産には立ち会えなかったが、良いニュースを喜んでいる」とツイートした。

https://twitter.com/BTPNetworkResp/status/1085185929701019648


セリムさんはそのときの状況を振り返って、赤ちゃんの脈を探したが何も感じられず、「大パニックだった」と話した。

赤ちゃんの脈は、反射を見たり頬をさすったりした後に戻ってきたという。「赤ちゃんが僕の顔に向かって咳き込んだのが、人生で最高の瞬間だった」

セリムさんは救急隊が駆けつける前に、セーターに包んだ赤ちゃんを母親に抱かせたという。

「お母さんは素晴らしかった。とても強くて、私よりもっともっと勇敢だった」

また現場では、ロンドン交通局の従業員が毛布を掲げ、通行人やカメラ撮影を始めた人たちから母子の「プライバシーを守って」いた。

ロンドン救急サービスは、現場で母親と新生児を手当てした上で、「最優先で」病院へ搬送したと説明した。

(英語記事 Student helps Tube station baby birth