2019年01月21日 12:45 公開

英・北アイルランドのロンドンデリーで19日に発生した車の爆発事件について、警察は20日、事件に関与したとみられる男たちの身柄を拘束した。拘束されたのは、20代の男2人と、34歳と42歳の男の計4人。

北アイルランド警察は、共和派の反体制組織、新アイルランド共和軍(the New IRA)による犯行の可能性を指摘した。

19日午後6時頃、宅配ピザのバンが武装した男2人にカージャックされた。それから約2時間後の午後8時9分に爆発が起こった。爆発があったのは裁判所の外で、警察は「信じられないくらい無謀」な犯行だと話した。

警察は、爆発の瞬間をとらえた防犯カメラ映像を公開した。

ツイッターでは、若者のグループが爆発直前にバンの横を通り過ぎる様子の写真が、ツイートされた。

https://twitter.com/NewsDeclan/status/1087024664575201281

北アイルランド警察のマーク・ハミルトン副本部長は、爆弾が仕掛けられたバンは、19日の午後7時23分に、ビショップ・ストリートにある裁判所の前に放置されたと話した。

その3分後に、イングランドのウェスト・ミッドランズのサマリア人協会に犯行をほのめかす電話が入り、ウェスト・ミッドランズの警察経由で北アイルランド警察に情報がもたらされた。

マーク・ハミルトン副本部長は「バンを確認し、周辺エリアからの避難を開始した」と、対応の詳細を明かした。

当時の現場周辺には住民やホテルの宿泊客数百人、フリーメーソン集会所にいた150人のほか、教会の青少年クラブ所属の子供たちがいたが、全員無事に避難したという。

ハミルトン副本部長は「周辺の避難を終えた直後に爆発が起きた」、「このコミュニティーの人々の命を狙ったことは明白だ」と話し、間一髪だったことを明かした。

近くに住むグレッグ・マクラフリン氏は、爆発の衝撃で自宅の窓が揺れたと話した。「すごく大きな音がして、すぐに爆発だとわかった。炎があがっているのが見えた」と当時を振り返った。

現在も、現場周辺は封鎖されている。

今回の事件については、共和派の反体制組織、新アイルランド共和軍の関与が疑われている。

ハミルトン副本部長は、新アイルランド共和軍は「常に大事件を起こそうとする」が、今回使用された爆弾は「当人たちが期待するほどの効果はなかった」ため、被害者が出なかったと話した。

共和派の反体制組織、新アイルランド共和軍(the New IRA)とは?

  • 新アイルランド共和軍は2012年に発足。複数の共和派の反体制組織がひとつに統合された
  • 共和派の反体制組織としては最大規模とされる
  • 2012年の発足以降、看守だったデイヴィッド・ブラック氏やエイドリアン・イズメイ氏の殺害を含む、複数の事件に関与したとされる

(英語記事 Four arrested over 'reckless' Derry bomb