2019年01月25日 11:46 公開

テニス界のスター、大坂なおみ選手(21)が24日、全豪オープン(オーストラリア・メルボルン)で日本勢初の決勝進出を果たし、記者会見を開いた。所属契約を結ぶ日清食品のPRアニメーションで、実際よりも肌を白く描かれている騒動について初めて触れ、「私の肌が褐色なのは明らかだ」と話した。

問題となっているのは、インスタントラーメンなどを展開する日清食品のPRアニメで、大坂選手の肌の色を実際よりも白く、髪の色を明るい茶色に描き、いわゆる「白人化」したと非難されている。同社は、「配慮が欠けていた」と謝罪し、このアニメを削除している。

大坂選手は記者会見で、日清食品側から直接謝罪があったと明かした。

「企業側と話をした。今回の騒動について謝罪があった」と述べ、「明らかに私の肌は褐色だ。かなりはっきりしている」と話した。

さらに、「日清食品側が意図的に『白人化』したとは考えていないが、今度また私を描いたりすることがあれば、その時は私に相談すべきだと思う」と続けた。

大坂選手は、24日にカロリナ・プリスコヴァ選手(チェコ)との準決勝に2-1で勝利し、全豪で初の決勝進出を決めた。

大坂選手の快挙のニュースが、テニスとは関係のない内容、しかも漫画での描かれ方をめぐる騒動で台無しにされたのは、今回が初めてではない。  

昨年9月には、オーストラリア人の漫画家が、大坂選手を小柄な金髪の白人女性として描き、セリーナ・ウィリアムズ選手の描き方と併せて物議を醸した。論争が終息するまで2週間かかった。

テニス日本代表スポンサーの日清食品は、騒ぎになったことをすでに謝罪した。同社広報は「意図的に白くした事実はない」とした上で、「配慮が欠けていた。今後は多様性の問題に、より配慮したい」と述べている。

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日本での人種問題

この騒動は、日本における人種と差別の問題を再び浮き彫りにした。

日本は今でも、極めて均質的な国だ。したがって、日本国内で人種や人種差別の問題が日常的に意識されることはあまりないかもしれない。

現在の日本では、人種についての考え方や、国の均質性に対する意識は変化している。日本で生まれた新生児の50人に1人は、大坂選手のような「バイレイシャル」だ。大坂選手は主にアメリカで育ったが、大阪で生まれている。

しかし、陸上のケンブリッジ飛鳥選手やメジャーリーガーのダルビッシュ有投手、柔道のベイカー茉秋選手は言うまでもないが、大坂なおみのようなスター選手でさえ、日本語で混血を意味する「ハーフ」と呼ばれる人々は、いまだに偏見にさらされる。

(英語記事 Tennis star responds to 'whitewashed' ad