2019年02月01日 12:39 公開

米国務省の北朝鮮担当は先月31日、北朝鮮が現在保有する全てのウラン濃縮施設を廃棄すると、アメリカと韓国に約束したことを明らかにした。カリフォルニア州のスタンフォード大学での講演で述べた。

国務省のスティーヴン・ビーガン北朝鮮担当特別代表は、北朝鮮は韓国側とマイク・ポンペオ米国務長官それぞれに対し、全てのウラン濃縮施設の廃棄を約束したと話した。

ビーガン氏は、トランプ政権は北朝鮮非核化の見返りとしての「相応の措置」について議論するつもりだと明かした。しかし、アメリカ側はまず最初に、北朝鮮の核兵器計画について「完全に理解すること」が必要だと述べた。

一方、トランプ大統領はこの日、大統領執務室で記者団に対し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との2回目の首脳会談の開催日時と場所について近く発表すると明らかにした。

両首脳は昨年シンガポールで初対面し、現職の米大統領と北朝鮮の最高指導者による史上初の会談が実現した。

トランプ大統領は以前、米朝両国は「とてつもない進展」を実現したと評価していた。

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5カ月前に特別代表となったビーガン氏はスタンフォード大学で、トランプ氏には「この戦争を終らせる用意がある」、「我々は北朝鮮に侵攻しない。体制を倒すつもりもない」と述べた。

しかしアメリカはまず、北朝鮮の核計画への「専門家による視察、およびその仕組みの監視」に北朝鮮側が合意するのが先だという姿勢を示している。

ビーガン氏は、北朝鮮の非核化が完了しない限り制裁は解除しないと繰り返し、外交努力が再び停滞した時に備えて「不測の事態への対応策」の用意があるとも話した。

ビーガン氏と北朝鮮の当局者は、今月3日に韓国で会談する予定。

北朝鮮政府は昨年12月の声明で、アメリカの制裁強化に対して「衝撃と憤り」を明かし、米朝関係の変化のスピードが遅いことを非難している。

金委員長は昨年、1953年に休戦を終結した朝鮮戦争の正式な終結を目指し、韓国との関係改善に努めた。

南北両国の代表は、2018年の平昌冬季オリンピックで統一旗の下で行進した。そして、金委員長は犬好きで知られる韓国の文在寅大統領に、平和の贈り物として子犬をプレゼントした。

ホワイトハウスからは北朝鮮問題について前向きな発言が続くものの、米韓両国には懐疑的な見方も根強い。

米情報機関トップのダン・コーツ国家情報長官は29日に公表した「世界の脅威に関する評価報告書」 の中で、北朝鮮が「核兵器を完全に放棄する可能性は低い」との悲観的な見方を示した。

同報告書はまた、イランについて、トランプ政権が主張していたような核兵器の製造はしていなかったとしている。

この内容を受けてトランプ大統領は、コーツ国家情報長官に対し「学校からやり直せ」とツイートした。

トランプ氏は翌31日にもツイートし、「情報機関チームと執務室で素晴らしい会議を終えたばかりだ。29日の上院公聴会で自分たちが言ったことを、メディアが実際と違う形で伝えたのだそうだ。我々はイラン、ISIS、北朝鮮などなどについて、完全に同じ意見だ。長官たちの公聴会証言を報道がゆがめて伝えた」と主張した。

https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1091088740947320833

(英語記事 US envoy reveals N Korea nuclear pledge