2019年02月01日 14:28 公開

中国の通商代表団は1月31日、アメリカとの通商協議で「重要な進展」があったと述べた。中国国営・新華社通信が伝えた。

ワシントンで開かれた2日間の通商会議で、中国はアメリカから大豆500万トンを追加購入することを約束した。

ドナルド・トランプ米大統領は、この約束は米中協議が進展していることの表れだと話している。

「通商協定合意の前の素晴らしい信頼の証だ」

一方の中国の代表団は声明で、「双方は偽りのない、具体的で実りのある」協議を行ったと述べている。

劉鶴副首相との共同記者会見に臨んだトランプ大統領は、通商協定の合意期限を迎える3月1日までに習近平国家主席と会談したいと話した。

また、次回の通商協議のためにアメリカの代表団を中国へ派遣する用意があると語った。

「我々はとてつもない前進を果たした」とトランプ氏は述べ、「合意成立とは限らないが、素晴らしい関係と温かな気持ちが生まれた」

新華社によると、中国側は「アメリカの農産品、エネルギー商品、工業製品とサービス製品」の輸入を拡大すると合意したという。

本当に前進したのか

米中は3月1日の交渉期限に向けて、通商協定を取りまとめようと交渉を続けている。もし合意ができなければ、米政府は中国からの輸入品に総額2000億ドル(約22兆円)に相当する税率10~25%の追加関税を発動する方針を示している。

中国報道によると、アメリカ側の交渉担当者が2月半ばにも訪中する見通し。

両国政府は昨年12月、互いに何十億ドル相当もの物品に新たな関税をかけることで過熱していた貿易戦争を収めるため、90日間の協議に入ることを決めた。

その直後、世界最大の大豆輸入国でもある中国は、アメリカから113万トンの大豆を購入している。

ホワイトハウスは31日、中国はさらに500万トンの大豆を追加購入することに合意したと発表。トランプ氏はこの決定を「とてつもない」と表現した。

中国は2017年、3000万トンの大豆を輸入していたが、昨年の輸入量は貿易戦争の影響で大幅に落ち込んでいた。

一方で中国企業は、アメリカ以外からの大豆調達の方法を模索している。

アメリカは一方で、交渉の焦点となっている知的財産権をめぐる規則や、中国国内での外国企業の活動を妨げる法律について、変更を強く求めた。

新華社によると、双方は「知的財産権保護や技術移転の問題を重視し、今後さらに協力関係を強めていくと合意した」という。

米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー代表は、実施可能な合意の取りまとめに集中していると述べ、未解決の案件は多数残っていると釘を刺した。

「我々は前進した。現時点で成功を予測することはできないが、事がうまくいけば、合意に至る可能性がある」と、ライトハイザー代表は話した。

(英語記事 China hails 'progress' in US trade talks