このままでは、事態がますます悪化し、最悪の場合、眞子内親王も小室氏も傷ついて終わるだけだろう。前途ある内親王と、その内親王に認められた男性が、ここまでの試練を受けなければならないほどの「罪科」をなしたのであろうか。どこか時代の罠にはまった王女とその恋人の姿にも見える。

 もっとも、小室氏がどんな人間なのか、私には判断する材料が全くない。眞子内親王がそこまで支持する男性なのだから、相応の人間なのだろうと信じ、まずはその前提に立って考えるのが「人間としての正しい道」と思っているだけである。

 ただ、事態がここまで広がってしまった以上、私としても真相がどこにあるのか、知りたい気持ちは強い。そもそも、小室氏が400万円の金額が融通できない人間なのか、それとも不当な支払いには安易に応じないという信念の持ち主なのか、見えてこない。

 この金銭トラブルへの対応の仕方に、小室氏が眞子内親王の伴侶としてふさわしいかどうかの「解答」があるような気もする。不当な支払い要求には安易に応じず、多くのバッシングにもめげず、ひたすら眞子内親王への純真を貫いているのであれば、私は小室氏を高く評価したい。そして、もしかしたら天皇になることも有り得る内親王の伴侶という、さらなる試練の道を歩める人物として大いに期待したい。

 その私の期待を現実のものにするには、まずは事態の原因となった「金銭問題」を公正に解明してほしい。それも秘密裏に済ますのではなく、事態の発端や経緯を公にし、国民が広く事実を共有できる形にしてほしい。

眞子さまのご婚約に関するニュースを伝える電光掲示板=2017年5月17日、和歌山市
眞子さまのご婚約に関するニュースを
伝える電光掲示板=2017年5月17日、和歌山市
 そして、金銭問題の経緯や協議が、当事者同士で納得いく形で収まったのなら、国民もそれを受け入れ、小室圭氏を内親王のお相手として認めるべきであろう。逆に、協議の過程で、明らかに内親王のお相手として当初から問題がある方であったことが明確になれば、眞子内親王にもあきらめていただくしかないのではないか、とも思う。

 いずれにせよ、現状のままでは、この「騒ぎ」のどこが法的に問題なのか見えないし、「騒ぎ」が将来の皇室安泰のためになされているとも思えない。事態がさらに泥沼化する前に、まずは国民にさらしても恥ずかしくない形で金銭問題を処理すべきだろう。

 できれば、時間がかかっても民事裁判に任せた方が、かえっていいだろう。そのことは、内親王のお相手を巡る「騒動」の決着に対して、日本が世論扇動や密室処理で事態を収めてしまう時代遅れの「未開社会」ではなく、「公正」や「正義」という高い理念を有した現代社会にふさわしい法治国家の証しを、内外に示すことにもなろう。

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