新田均(皇學館大現代日本社会学部学部長)

 1月22日、秋篠宮家の長女眞子さまと婚約内定中の小室圭さんが、母親の金銭トラブルについて、自身の弁明書を公表した。その内容を要約すると以下のようになる。

①母親の婚約中に元婚約者から金銭的な支援を受けたのは事実である。
②この婚約は相手方の一方的な申し入れによって解消された。
③この時、受けた支援の清算を申し出たが、相手方からは「返してもらうつもりはない」とのことだったので、解決済みと理解していた。
④ところが、婚約解消から1年ほどして返済を求められた。そこで、専門家のアドバイスを受けて、返済しない旨を伝えた。
⑤その後、元婚約者からの連絡はなく、解決済みと理解していた。
⑥ところが、眞子さまとの婚約内定の発表後、支援した400万円を返してほしい旨の元婚約者のコメントが報道されることになった。
⑦今後は、元婚約者の理解を得ることができるように努めたい。

 これは、昨年11月22日の誕生日会見で述べられた、秋篠宮殿下の次のお言葉を受けてのものである。

 「今でもその2人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います。(中略)それから、これは、2人にも私は伝えましたが、やはり、今いろんなところで話題になっていること、これについてはきちんと整理をして問題をクリアするということ(が必要)になるかもしれません。そしてそれとともに、やはり多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません」

 さて、この時点で、小室圭さんが本当に眞子内親王の婚約者としてふさわしいと思うかどうか、それについて書いてほしいというのが編集部からの依頼内容だった。「ふさわしいとは思えない」というのが私の答えである。その理由を二つの視点が述べてみたい。一つは、同年代の娘を持つ父親の視点。もう一つは、皇族という特別な存在に対する一国民としての視点である。
高崎市金古町の「群馬温泉やすらぎの湯」では、利用者が眞子さまと小室さんのご婚約内定会見中継に見入っていた=2017年9月(久保まりな撮影)
高崎市金古町の「群馬温泉やすらぎの湯」では、利用者が眞子さまと小室さんのご婚約内定会見中継に見入っていた=2017年9月(久保まりな撮影)
 父親ならば、娘の気持ちを尊重したいのはやまやまだが、将来のことを考えれば、親族、友人、職場などで、できるだけトラブルを抱えていない相手を選んでほしいと思うだろう。ただ、本人の人格や素行とは無関係にトラブルに巻き込まれることはある。その際に見極めたいのは、それをどう受け止めるか、どう処理するかという課題解決能力である。それこそが、長い将来にわたって安心して娘を任せられるかのどうかの判断の分かれ目になる。