60年代に入って、韓国経済が飛躍的な発展を遂げた理由もその恩恵に他ならない。例えば、経済発展を牽引した浦項総合製鉄(現在のポスコ)が今日、世界的な企業に成長したのは、八幡製鉄(現新日鉄住金)の社長、稲山嘉寛氏の献身的な資金協力と努力があったから可能だった。

 ソウル市内を走る最初の地下鉄1号線や、韓国の大動脈といわれる釜山とソウルを結ぶ高速道路も日本の資金と技術協力があったからこそ建設された。

 このような歴史を忘却している韓国人が多いことは残念でならない。一般国民ならともかく、少なくとも社会指導層や政治家はこのような日本の「過去」を忘れてはならないのではないだろうか。こうした事実を無視し、敵と味方を分別できない近年の韓国政治は、まさに国益を害する要因だ。

 そもそも、現在の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、日本には厳しい態度を見せながらも中国には卑屈に思えるほど低姿勢だ。実際、240万人以上の犠牲者と、1千万人以上の負傷者が出た朝鮮戦争を起こした北朝鮮、そしてその北朝鮮を支援した中国政府に対し、過去を含めて韓国の左派政権が謝罪と償いを要求したという話は聞かない。

 レーダー照射問題で韓国は日本の哨戒機の低空飛行を非難するが、味方であるはずの日本の哨戒機が近くを飛行するのがなぜ脅威となるのか。アメリカを介して准同盟関係にあるはずの日本の哨戒機を敵としてみなさないならレーダー照射はしなかったはずだし、仮に不手際で照射したなら再発防止策を講じ、謝れば済む話だ。
韓国国防部がユーチューブで公開した反論動画(ユーチューブから) 
韓国国防部がユーチューブで公開した反論動画(ユーチューブから) 
 にもかかわらず、日本に謝罪を要求する態度は日本との関係を悪くするための愚挙としか思えない。

 では、このような韓国とどう付き合えばよいだろうか。小野寺五典元防衛相は、韓国に対しては「丁寧な無視」が必要だと提言したが、日韓関係をこのまま放置し、どんどん悪くなるのを、そのまま見過ごすのは良策ではない。

 ただ、啓蒙思想家である福沢諭吉の「脱亜論」ではないが、日本が隣国より欧米を重視したくなる気持ちがなんとなく分かるような気がする。過去においてもそうだったように現在においても将来においても韓国にとって、世界中で頼りになるのは本来、日本のはずであり、日本にとっても韓国は大事な隣国である。

 反日を「善し」とする韓国の政治家や文政権は、場合によっては本気で日本から見放されるという現実にいち早く気づいてほしいものだ。

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