2019年02月18日 12:40 公開

ドナルド・トランプ米大統領が次の国連大使として指名していたヘザー・ナウアート米国務省報道官(49)は16日、「家庭の事情」を理由に指名を辞退すると発表した。米国連大使は前任のニッキー・ヘイリー氏が昨年末に辞任して以降、空席のままになっている。

米保守系メディア・フォックスニュースの司会者だったナウアート氏は、16日に国務省が発表した声明の中で辞退理由について「家族への利益を最優先に」決断したと明かした。

「この2カ月はつらく過酷なものだった」とナウアート氏は述べた。

トランプ大統領は昨年12月、同氏を次期国連大使として指名すると発表し、「彼女はとても才能があり、とても頭が良く、頭の回転がとても速い。誰からも尊敬されると思う」と述べた。

前任のニッキー・ヘイリー氏は昨年10月、昨年末での辞任を発表した。それから2カ月もの間、米国連大使は空席のままになっており、ナウアート氏はヘイリー氏の後任になるものと見られていた。

2017年4月から国務省報道官を務めるナウアート氏の国連大使指名をめぐっては、米政権での在職期間が2年に満たないことや、国際関係を専門としたことがないことから、国連大使が取り組む複雑な外交問題に対応できるだけの経験があるのか疑問視する声が上がっていた。

米国連大使に米外交政策の交渉のベテランや有力者が就くのが通常で。これまでは、学者や外交官、または有力政治家が務めてきた。

一方で米ブルームバーグは匿名筋の話として、ホワイトハウスがナウアート氏の身辺調査を通じて問題点を把握したため、ナウアート氏は辞退するに至ったと伝えている。

報道によると、アメリカに合法的に入国していたものの、正式な労働ビザのない移民をベビーシッターとして雇っていたという。

マイク・ポンペオ米国務長官は、ナウアート氏が「国務省の幹部メンバーとして、傑出した優れた働き振りを見せてきた」と評価し、「今後もこの偉大な国を代表し続ける」と述べた。

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ヘザー・ナウアート氏とは

国務省報道官としての任務に加えて、昨年3月から10月まで国務次官(公共外交・広報担当)を兼務した。

1998年から2005年までフォックス・ニュースで記者や司会者を務めた。その後、米ABCでの2年間を経て2007年にフォックス・ニュースに戻り、「フォックス・アンド・フレンズ」の司会者となった。

フォックス・ニュースはトランプ大統領を一貫して支持しており、トランプ氏は頻繁にフォックス・ニュースの番組を引用している。

ナウアート氏は昨年6月の国務省会見で、アメリカとドイツの「長年の強固な関係」に関連して、第2次世界大戦のノルマンディ上陸作戦を引き合いに出したことが大きく報じられた。

(英語記事 Ex-Fox star withdraws bid for UN role