2019年03月07日 13:19 公開

アメリカでホームレス男性のためにインターネットで募金を募り計40万ドル(約4530万円)以上を集めた女性とホームレス男性が6日、募金活動は詐欺だったと罪を認めた。

ニュージャージー州の連邦地裁で、元海兵隊員ジョニー・ボビット被告(36)は資金洗浄を目的に共謀したと法廷で罪を認めた。募金を集めたケイトリン・マクルア被告(28)は、通信詐欺の罪を認めた。

両被告は2017年11月、クラウドファンディング募金サイト「GoFundMe」で募金活動を始めた。マクルーア被告は、ペンシルベニア州フィラデルフィアの近くで自分の車がガス欠になった際、ホームレスのボビット被告がなけなしの20ドルを提供してくれたと書き、ボビット被告を支援するよう寄付を募った。マクルーア被告と当時の恋人、マーク・ダミコ被告(39)がサイトに投稿したこの話に、世界各地から1万4000人以上が賛同した。

調べによると、マクルーア被告とダミコ被告は募金開始の約1カ月前に、カジノでボビット被告と知り合った。

被告3人はさらに、窃盗のための共謀および詐欺による窃盗の罪で、州当局からも起訴されている。

元米兵が辛い境遇にありながら困っている見知らぬ人を助けたという物語に、大勢が感銘を受けて募金に協力したものの、3人のメディア露出が増えるに連れて、話の矛盾が次々と明らかになった。

マクルーア被告は友人に、話は「まったくの作り事」だと認めるメッセージを送っていた。

調べによると、マクルーア、ダミコ両被告は集まった募金をボビット被告の支援に使うのではなく、ラスヴェガス旅行や高級車やブランドもののバッグなどぜいたく品の購入に使った。薬物中毒でホームレスだったボビット被告は昨年8月、マクルーア、ダミコ両被告を詐欺などで訴え、集まった募金40万ドルのうち、自分は7万5000ドルしか受け取っていないと主張した。

検察はこの訴えを機に事実関係を精査し、昨年11月に3人全員を起訴した

米紙フィラデルフィア・インクアイアラーによると、マクルーア被告は最大で禁錮2年9カ月の実刑判決を受ける可能性がある。ボビット被告は薬物中毒治療のため、医療刑務所などで6カ月から2年半にわたり、拘束されるかもしれないという。

一方で、ダミコ被告は本件のほか、昨年8月にマクルーア被告との恋愛関係が破綻した後にも、一緒に暮らしていた家を退去しなかったとして、不法侵入の罪で起訴されている。

(英語記事 Johnny Bobbitt: Two admit GoFundMe hoax about homeless man