2019年03月13日 11:08 公開

日本の日産自動車は12日、2020年前半までに英サンダーランド工場での高級車「インフィニティ」の製造を中止すると発表した。

西欧市場から撤退する計画の一環で、製造が中止されるのはハッチバック「Q30」とクロスオーバー「QX30」の2モデル。

これにより約250人の雇用に影響が出る見通しで、日産は従業員との話し合いを計画しているという。

日産は2月に、SUV「エクストレイル」の次期モデルの製造拠点をイギリスから日本に転換すると発表したばかりだった。

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インフィニティの販売は西欧で不振が続いており、昨年の販売台数は5800台と、前年から半分に落ち込んでいた。

サンダーランド工場では2015年から製造が開始され、これまでに7万台を出荷している。

インフィニティの広報責任者、トレヴァー・ヘイル氏は、「西欧は依然として、高級車にとって最も競争が激しく難しい市場だ」と説明した。

日産は今後、アメリカや中国でインフィニティの販売を促進していく計画だという。アメリカではSUVモデルに注力する一方、中国では新たに5モデルを発売する方針だ。

また、インフィニティでは2021年から電化を推進し、ディーゼル車の製造も中止する予定だという。

またしても打撃

イギリス最大野党・労働党のレベッカ・ロング=ベイリー影のビジネス相は、「日産がサンダーランドでのエクストレイルの製造計画を取りやめてからわずか数週間で、またしても打撃だ」と話した。

「(ホンダが工場閉鎖を決めた)スウィンドンからサンダーランドまで、イギリスの自動車業界で起こっていることを見れば、保守党政権によって自動車業界が打撃を受けていることは明らかだ」

「保守党がブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)対応を誤ったせいで不透明感が続いているし、保守党は自動車産業が電化など大問題に直面している時も、支援を拒否していた」とベイリー氏は批判を重ねた。

(英語記事 Nissan cuts two models from Sunderland plant