坂東忠信(外国人犯罪対策講師、作家)

(青林堂『移民戦争』より)

 「ぱよぱよちーん」という変なフレーズを目にしたことのあるネットユーザーは多いと思いますが、その詳細を知る人は案外少ないようです。

 簡単な経緯を申し上げますと、イラストレーターはすみとしこさんが、難民の偽装に関するイラストを掲載したことから、そのイラストをヘイトと位置づけた特定の勢力が、これに賛同した者のフェイスブック上のアカウントから情報を抜き出し、Googleのスプレッドシートにて300人分以上の個人情報をリスト化、イラストに賛同した人々を的に掛けるかのような活動を始めたのですが、これを作成したのが大手ITセキュリティ企業F-Secureのマーケティングマネージャー兼採用担当で、日本スマートフォンセキュリティ協会パブリックリレーションズ部会のマーケティングコミュニケーション・ワーキンググループのリーダーだった人物であることが判明しました。

 日本のITセキュリティ社会における人材管理面での問題を浮き彫りにした出来事だったのですが、テレビ・新聞も全く取り上げず、ゆえにネットユーザーの一部しか知らないプライバシーに関わる大事件だったのです。本件の詳細は本書の趣旨から外れますので、読者の皆様には「ぱよぱよちーん」で検索いただくとして、その発端になったのは、「そうだ難民しよう!」というイラストでした。

 そもそもヨーロッパで問題になっている「難民」問題の全てとはいいませんが、その多くが「自称難民」であり、その実質的には集団違法入国による民族出稼ぎであること、その難民や移民がその国の文化を破壊していることが本国人との大きな摩擦の種になっていることは、拙著『寄生難民』にもご説明したとおりです。

 では、日本ではどうでしょうか?

 事実、日本においても私たちがイメージするボートピープルのような、難民船で救助を願う難民(空海港上陸申請者)は、一昨年(平成29年中)は初回申請者1万9629人中113人、全体のたった0・67%しかいません。その前年(2016年)6月に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)がプレスリリースした「グローバル・トレンズ2016」において世界で避難を余儀なくされている人の多い上位5か国(シリア、コロンビア、アフガニスタン、イラク、南スーダン)からの申請者はわずか36人。

 さらに性別で見ると男性1万3679人(申請総数の約70%)、女性5950人(同約30%)となっており、男性・女性ともに20代が最多、さらに20歳から34歳までの年齢の申請者が占める割合は、男性で約66%、女性で約64%と、命からがら逃げてきたにしては、まるで出稼ぎに来ているかのような構成になっているのです。実際本人の申請を元に現地の情況などの精査の結果、難民に認定されたのは初回認定の19人と、一度却下されて不服を申し立てていた1人の合計20人、これに加え難民としての要件には該当しないものの人道的見地から保護を必要とされた45人が加えられ、合計65人の滞在が認められていましたが、その割合は初回申請者全体の0・33%、異議申し立て申請者を入れると全体の0・28%に過ぎなかったというありさまです。
はすみとしこ氏の「そうだ難民しよう!」イラスト
はすみとしこ氏の「そうだ難民しよう!」イラスト
 さらに年内に一次申請で処理した1万1367人のうち却下された者(1万1348人=99・7%)のうち、その47・9%は「知人・近隣住民・マフィアとのトラブル」なのです。(さらに言うならマフィアとのトラブルを理由に申請した人は、この中の3・4%)

 また、一見いかにも難民らしい「政治活動」「宗教」「人種」といった理由も入っていますが、これらはあくまで「申請理由」であり、調査の結果、その申請された情況が確認できず、その立証もできなかったため却下されているのです。