2019年03月18日 11:54 公開

エチオピア運輸省は17日、東アフリカのエチオピアで今月10日に墜落した旅客機(ボーイング737マックス8型)について、現場から回収された飛行データを解析した結果、昨年10月のライオン航空機の同型機墜落との間に「明白な類似性」があると述べた。

エチオピアの首都アディスアベバからケニア・ナイロビに向かっていたエチオピア航空302便は10日、離陸直後に墜落し、乗客乗員157人全員が死亡した。

昨年10月にインドネシア沖に墜落し、189人の犠牲者を出したライオン航空機も、今回と同型のもの。

エチオピアのダグマウィット・モゲス運輸相は17日、記者団に対し、暫定的な報告書が30日以内に公表されると述べた。

運輸相はさらに、「エチオピア航空302便とインドネシアのライオン航空610便との間に、明白な類似性が確認された。捜査の過程でさらに詳しく見ていくことになるだろう」と話した。

2件の事故では、事故機の高度が急変する様子が飛行追跡データに記録されていた。事故機は不安定な上昇と降下をしていたとみられる。

米ボーイングのデニス・マレンバーグ最高経営責任者(CEO)兼会長は後に、会社として事故調査を支援していると再び明言した。

マレンバーグCEOは声明で、ボーイングが「誤ったセンサー入力に応答する」飛行制御システムの挙動に対処するための、ソフトウェアのアップデートを進めていると付け加えた。

エチオピアとケニアでは17日、追悼式典が開かれた。

エチオピア・アディスアベバのホーリー・トリニティ大聖堂には国旗がかけられた空の棺が並べられ、数千人が集まった。墜落の衝撃があまりに大きく、身元確認された遺体はまだない。

エチオピアでの墜落事故

エチオピアの首都アディスアベバのボレ国際空港からケニア・ナイロビに向かっていたエチオピア航空302便は10日、離陸から約6分後の午前8時44分頃に墜落し、乗客乗員157人全員が死亡した。

事故機の操縦士は管制官に、問題が発生したためアディスアベバに引き返したいと通信していた。

当時の視界は良好だったとされるが、飛行機の位置をリアルタイム表示するサイト「フライトレーダー24」はツイッターで、当該機の「離陸後の垂直速度は不安定だった」としている。

目撃者はBBCに対し、「飛行機が墜落すると、激しい炎が上がった。炎の勢いが強くて近づけなかった。全て焼け落ちてしまった」と述べた。

フランスの航空事故調査局(BEA)はブラックボックスと呼ばれる飛行データと操縦室の音声記録の解析を行い、解析結果をエチオピア側に引き渡した。

インドネシアでの墜落事故

インドネシアの首都ジャカルタを出発したライオン航空610便は昨年10月29日、離陸後にインドネシア沖に墜落し、189人が犠牲になった。

この事故の調査官は、ボーイング737マックス型に新たに搭載された失速防止システムの問題を特定した。このシステムは、機首が上がり過ぎて失速しないようにするためのもの。

ライオン航空610便では、この自動システムは機体が失速していない時でさえ、機首を何度も強制的に下げさせた。センサー故障が原因の可能性がある。

事故機の操縦士は20回以上にわたり、機首を上げようとしたが、システムはそのたびに機首を下したという。

同型機の2度目の墜落を受けてボーイングは13日、世界中の737マックス8型と9型の運航を停止した。

(英語記事 'Clear' parallels between Boeing crashes