2019年03月21日 13:13 公開

デンマークの女性国会議員が、赤ちゃんを彼女を議会室に連れていったところ、外に連れていくよう言われたと明かした。

連立政権に参加する中道右派・保守人民党のメッテ・アビルゴール議員は、父親が面倒を見られなかっため、生後5カ月の娘を初めて職場に連れて行ったという。

ピア・ケアスゴー国会議長(右派・デンマーク国民党の元党首)は、アビルゴール議員に赤ちゃんを議事堂に同席させるのは「歓迎しない」と伝えたという。

女性のケアスゴー議長は、議員が議会に子供を連れてくることについて、今より明確なガイドラインが必要だと述べた。

アビルゴール議員はフェイスブックで、同僚議員が子連れ出勤しても何も言われていないのを見たため、今回とくに許可を求めなかったと書いた。

もしも娘が「少しでも騒いだら」本会議場に連れていかないつもりだったが、娘が「ごきげん」だったため、一緒に入ることにしたという。

するとケアスゴー議長は、助手を通じて議員に、赤ちゃんを連れ出すよう指示したという。

議長は後にリツァウ通信に対し、「本会議場にいるべきは議員で、赤ちゃんや子供ではない」と話した。

議長の報道官は後にデンマーク紙BTに対して、議長は赤ちゃんが「議事進行を妨げていた」と感じたため、国会議長として規則に従ったまでだと話した。

デンマークでは、世界でも特に長い育児休暇が認められる。母親は出産後18週間、さらに両親で合計32週間の休暇が認められる。32週間は2人でどのように分け合うこともできる。

アビルゴール議員はフェイスブックで、「民主主義に仕える」ため職場復帰することにしたと説明した。

フェイスブックでは「母親と父親と赤ちゃんを代表する議会は、母親と父親と赤ちゃんに対して開かれているべきだ」というコメントの投稿もあった。

政治家が議会に赤ちゃんを同行させることについては、これまでもたびたび話題になっている。

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は昨年9月の国連総会に、生後3カ月の赤ちゃんを連れて出席。赤ちゃんと共に国連総会に参加した史上初の世界指導者になった。

カナダのカリナ・グールド民主機構相が昨年7月に議会で息子に母乳を与えた際、その映像は大きな話題になった。

西オーストラリア州では、議会審議中の授乳を認めるか検討中だが、哺乳瓶(ほにゅうびん)を認めなかったことから、異論が噴出している。

(英語記事 Danish MP's baby 'not welcome' in chamber