2019年04月09日 12:15 公開

ドナルド・トランプ米大統領がシークレットサービス(大統領警護隊)トップのランドルフ・アレス氏を解任したとみられることが8日、明らかになった。

米CBSニュースによると、国土安全保障省でこの日、数人の高官の解任があり、アレス氏はその1人。7日には、同省のキルステン・ニールセン長官が、メキシコとの国境対策をめぐり辞任したばかりだった。

米政府はアレス氏が同省を去ることを認めたが、トランプ氏による解任かどうかは明らかにしていない。トランプ氏は先週、「シークレットサービスは初日から素晴らしい仕事をしてくれている」「大変満足している」と話していた。

サラ・サンダース報道官は「『テックス』ことランドルフ・アレス氏は2年間、素晴らしい仕事をしてきた。大統領は彼の40年を超える米国への貢献に感謝している」との声明を発表。アレス氏の後任には、シークレットサービス生え抜きのジェイムズ・マリー氏が5月に就任すると明らかにした。

米CBSニュースは、アレス氏が10日ほど前に辞任を求められていたと報じた。3月30日には、マルウエア(コンピューターを不正に操るプログラム)が入った装置を所持していた中国人女性が、フロリダ州にあるトランプ氏のゴルフクラブ「マール・ア・ラーゴ」に不法侵入したとして訴追されたが、辞任要求はその事件の前だった。

チャック・シューマー上院院内総務は8日、アレス氏が議会で「マール・ア・ラーゴにおいて起こりうる警備の問題点」について証言するよう求めた。

トランプ政権では2017年以降、高官が数十人規模で去っている。

国土安全保障省の職員は米CNNに、同省で「組織的ともいえるパージ」が実行されているとコメントした。さらに、移民政策の強硬派として知られるスティーヴン・ミラー大統領補佐官が、同省高官を強硬派に入れ替えようとする動きが背景にあると述べた。

(英語記事 US Secret Service director to leave post