2019年04月18日 12:53 公開

20年前の高校乱射事件に心酔し、米コロラド州デンヴァー周辺の学校を脅迫した疑いで警察が行方を探していた米国人の女(18)が遺体で見つかった。自殺とみられる。地元警察が17日に発表した。

遺体となって発見されたのは、ソル・パイス容疑者。1999年4月20日に発生したコロラド州コロンバイン高校乱射事件に傾倒していたとされる。この事件では、同校の生徒2人が銃を乱射し、生徒12人と教師1人が犠牲になった。

警察は危険人物として容疑者の行方を追っていた。近隣の130以上の学校が閉鎖され、40万人の生徒に影響が出た。

パイス容疑者はコロンバイン高校乱射事件から20年目となる今月20日を目前に、飛行機でフロリダ州からデンヴァーへ向かったため懸念が高まっていた。

コロラド州ジェファーソン郡のジェフ・シュレイダー保安官は17日、容疑者は自らを銃で撃って死亡したようだと、記者団に明かした。

これに先立ち、米連邦捜査局(FBI)はツイッターで、容疑者が死亡し、地域住民への脅威はなくなったと投稿した。

当局は記者会見で、地域の学校は18日から再開され、乱射事件20周年の行事は20日に予定通り行われると説明した。

非常に危険な人物」

ジェファーソン郡保安官事務所によると、フロリダ州マイアミ・ビーチ高校に通うパイス容疑者は15日夜にデンヴァーへ向かい、連射式の散弾銃と弾薬を購入した。

17日に開かれた2回目の記者会見では、FBIのディーン・フィリップス特別捜査官がパイス容疑者について、「本人の行動と発言」から危険人物と認識していたと述べた。

フィリップス特別捜査官によると、パイス容疑者は周囲に対して、さらにはネット上で、コロンバイン乱射事件に「心酔」していると示唆する発言をしていた。

15日と16日、そして17日のマイアミ発デンヴァー行きの片道航空券を1枚ずつ購入し、15日にマイアミに到着。そのまま武器を買いに行ったという。

当局は現在、共犯者などの有無について、捜査している。

米CBSによると、30人近い武装警察官がアラパホ国有林のエコー・パークキャンプ場付近を捜索していた。

容疑者の遺体が発見された現場近くにあるエコー・レイク・ロッジは、天候の関係で現在休業中で、5月下旬から再開される。

地元メディアは、17日に銃を持った容疑者が裸で走っていたとの目撃情報を報じた。

フィリップス特別捜査官によると、容疑者が最後に目撃されたのはレンタカーを降りたエヴァンス山周辺だったという。

パイス容疑者の家族は、容疑者に出頭するよう促していた。

容疑者の父親はマイアミのCBSニュースに対し、「悪夢のようだ。どうなっているのか分からない。心当たりがない」と述べた。

フィリップス特別捜査官はパイス容疑者の精神状態に関する質問には答えなかった。

16日の会見では、特定の学校が標的になっているとの情報をつかんでいると、特別捜査官は明かしていた。

多くの生徒を自宅待機させるという対応は「行き過ぎ」なのではないかと問われると、「1人の親として、私の子どもを守ってくれた教育機関に感謝する」と述べた。

(英語記事 Suspect in Denver school threats found dead