2019年04月19日 12:02 公開

北朝鮮が、アメリカとの非核化交渉の場から、マイク・ポンペオ米国務長官を排除するよう求めていることが18日、明らかになった。ポンペオ氏について「わけのわからないことを言う」「危険を顧みない」と批判しているとされる。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が、北朝鮮外務省の高官の発言として伝えた。

北朝鮮は17日、新型の「戦術誘導兵器」の発射実験をしたばかり。今後のアメリカとの交渉を進めやすくする思惑があるとみられる。

KCNAによると、北朝鮮外務省のアメリカ担当局長が、今後の米朝の非核化交渉にポンペオ氏が関わると「交渉の場は再びひどいものとなり、会議がこじれてしまう」との見方を表明。「アメリカとの対話が再開された場合でも、話し相手がポンペオ氏でないことを望む(中略)もっと慎重で分別ある人物と話がしたい」と述べたという。

ポンペオ氏はこれまで、北朝鮮を4回訪れている。うち1回では、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談している。

昨年7月に平壌を訪れた際には、北朝鮮の非核化を「ギャングのような」態度で要求したとして、北朝鮮側から批判を浴びた。

ポンペオ氏はなぜ問題なのか?

ポンペオ氏は先週の米議会上院の公聴会で、金氏を「暴君」と呼んだかと問われ、「ええ、確かにそう言った」と答えた。

この発言に、北朝鮮外務省のアメリカ担当局長は強く反発。ポンペオ氏について、「向こう見ずな言葉を連発し、最高指導者の威厳を傷つけ(中略)自身の卑しさを表に出した」と非難した。

同局長はまた、今年2月にベトナム・ハノイで開かれた米朝首脳会談が物別れに終わったことについて、ポンペオ氏に落ち度があると述べた。

非核化交渉はどうなっている?

北朝鮮とアメリカの交渉は、ハノイでの首脳会談以降、言葉の応酬を除いて、ほとんど何も動きがない。

アメリカ側は北朝鮮が全ての制裁解除を求めたことが原因だと説明。北朝鮮はこれに反論している。

金氏の直近のコメントでは、アメリカのドナルド・トランプ大統領に対し「互いに受け入れ可能な」取り引きを追求すべきだと主張。同時に、個人的にはトランプ氏と素晴らしい関係にあるとした。これに対してトランプ氏はツイッターで、金氏を称えるとともに、新たな首脳会談の開催が望ましいとの考えを表明した。

アメリカ国務省は今週初め、スティーヴン・ビーガン北朝鮮担当特別代表がロシアのモスクワを訪問し、北朝鮮の非核化について「最終的かつ完全に証明できるよう、ロシアの担当者たちと進展について協議する」との予定を発表した。

金氏をめぐっては、ロシアのウラジミール・プーチン大統領と首脳会談を開くとの観測が現実味を増している。

(英語記事 North Korea demands removal of Pompeo