2019年04月19日 11:59 公開

フェイスブックは18日、サービス内で「憎悪を拡散している」として、イギリスの複数の極右団体や個人のアカウントを削除した。

対象アカウントには、極右政党・イギリス国民党とニック・グリフィン元党首、イギリス国民戦線、極右政治団体のイングランド防衛同盟などが含まれる。

また、すでにフェイスブック内で利用停止に追い込まれていた極右政党ブリテン・ファーストについては、同社が運営する全てのサービスの提供を中止した。

フェイスブックは、これらの団体や個人が「暴力的・憎悪的な目標」を公然と掲げていたため、今回の措置に踏み切ったと説明した。

同社は声明で、「フェイスブックには、その人が誰であるかを理由に憎悪を拡散したり、攻撃したり、排除を求めたりする個人や団体の居場所はない」と述べている。

今回、利用停止となった団体や個人には以下が含まれる。

  • イギリス国民党と、元党首のニック・グリフィン氏
  • ブリテン・ファーストと、ポール・ゴールディング党首、ジェイダ・フランセン副党首
  • イングランド防衛同盟と、創設者のポール・レイ氏
  • 欧州からの難民排除を訴える宗教団体「国際テンプル騎士団」と、プロモーターのジョン・ドウソン氏
  • イギリス国民戦線と、トニー・マーティン党首
  • 労働党議員の殺人計画を企てていたネオナチのジャック・レンショウ氏

フェイスブックの広報担当者によると、今回名前を挙げた団体や個人は今後一切、フェイスブックのサービスを利用できなくなる。

また、サービス内で対象団体を支持・称賛したり、個人の名前を挙げることも禁止される。

イギリス下院の内務委員会で委員長を務めるイヴェット・クーパー議員(労働党)は、この禁止令は「もっと早く出されるべきもの」だと指摘した。

「ソーシャルメディア企業は非常に長い間、オンライン上で過激派や憎悪的なコンテンツを助長し、こうした毒から利益を得ていた」

「特に極右の過激派については、イスラム過激派に対して行っていたような企業間の協力システムを作らず、対処に失敗している」

その上でクーパー議員は、フェイスブックの今回の措置は「必要とされる第一段階」で、今後は独立組織による規定の作成や、有害コンテンツの削除を怠った企業への罰金などで対策を強化するべきだと述べた。

「憎悪的で暴力的な違法コンテンツのまん延を許せばどんな悲惨な結果が待ち受けているか、私たちはもう知っている」

フェイスブックは昨年、ブリテン・ファーストの公式ページを削除していたが、今回の措置はそれよりも厳しいものだと説明している。

同社は3月末、フェイスブックやインスタグラム上で「白人国家主義(white nationalism)や白人分離主義(white separatism)を賞賛・支持」する投稿を禁止すると発表していた。

(英語記事 Facebook bans far right groups and leaders