中宮崇(サヨクウォッチャー)

 中国によるインターネット支配が静かに進められている。そもそも中国ではネット空間においても言論の自由などない。反体制的な書き込みは言論弾圧どころか、逮捕や処刑の可能性さえある。そしてどうやら、日本国内でもそうした中国によるネット支配が着々と進みつつあり、私も思い知らされる事態に遭遇した。

 中国による野蛮な支配は、決して中国国内のみにとどまらない。最近でも中国が「租借」と称して19世紀の植民地支配そのままの露骨な領土侵略を世界中で行い、現地の反発を招いている(「ベトナムで大規模な反中デモ、中国に99年間土地租借に抗議」大紀元日本 2018.06.13)。

 また、米国のような先進国においても、米国大学教授協会(AAUP)から「中国国家の手足として機能している」と批判される中国政府系の「孔子学院」という文化機関が各地の大学に設置され、天安門事件やチベット侵略についての議論を禁止するといった活動にいそしんでいる。そのため、米国では孔子学院を大学から追放する動きが進んでいる(「米で孔子学院閉鎖相次ぐ 北フロリダ大が閉鎖を決定」産経新聞 2018.8.16)。

 日本も例外ではなく、2008年の北京五輪に伴う長野市での聖火リレー騒動も思い起こされる。当時私も現地入りし、その様子を記事に書いた。なんと中国の人民武装警察部隊が「聖火警備」の名目で日本の公道をわが物顔で警備していたのだ。その上、中国当局が動員し長野市に集めた4千人の「学生」がチベット侵略への抗議に集まった多数のチベット人や日本人を取り囲んで暴行するなど、さながら中国による日本占領のための予行演習のようであった。

 こうした中、昨年10月31日に私のツイッターアカウントが突然、使用不能になった。ツイッター社から以下の中国批判ツイートをなんと「暴言や脅迫、差別的言動」つまり「ヘイト」だと認定され、当該ツイートの削除を要求されたのである。
 中国が南沙諸島を侵略し、武力による威嚇と通行妨害という国際社会への邪悪な犯罪を行っているという以下の報道について、「撃沈で対処せよ」と呼びかけたが、なんとこれらをヘイトだと言うのである(「中国艦船、米軍艦に異常接近 「航行の自由」作戦中」CNN 2018.10.02)。

 ところで、わが国は2001年に、日本の巡視船に発砲した北朝鮮の工作船を撃沈したことがある(九州南西海域工作船事件)。ツイッター社からすれば、こうした日本による実力行使はヘイトなどという言葉では到底収まらない邪悪な行為であり、ツイッター上で日本人が議論、主張することさえ許されない違反行為ということなのである。

 例えば今後ツイッター上で「北朝鮮の工作船は撃沈で対処せよ」とつぶやいたとすると、それはツイッター社的にはヘイトであり、禁止行為なのだというのだから驚きである。

 日本は中国や北朝鮮による侵略に対して一切「撃沈」のような反撃どころか、こうした対策を呼びかけることさえも禁止しているわけである。これを「ヘイト規制を騙(かた)った中国・朝鮮による支配」と言わずしてなんと言うべきか。