2019年05月20日 11:23 公開

エジプト・カイロ近郊ギザの3大ピラミッドに隣接する大エジプト博物館の近くで19日、観光バスを狙ったとみられる爆発があり、南アフリカ人観光客ら少なくとも16人がけがを負った。

エジプト当局によると、バスには28人が乗っていた。けが人の多くは軽傷で、3人が病院で治療を受けた。

国営テレビ局ナイル・ニュースTVは、バスには南アフリカからの観光客25人が乗車しており、うち7人が負傷したと伝えた。その他に、エジプト人10人もけがを負ったと報じた。

爆発装置は博物館のフェンス付近に仕掛けられ、観光バスが通過するタイミングで爆発したとされる。バスの窓ガラスは爆風で割れ、車内の床などに散乱していた。

目撃者の男性はロイター通信に、「とても大きな爆発音」がしたと話した。

バスの後方を走っていた車1台も被害を受けたという。

大エジプト博物館は、来年の開館を予定している。

犯行声明などは出ていない。エジプトではこれまで、イスラム系武装グループが観光客を襲撃する事件が起きている。

昨年12月には、道路を走っていた観光バスが路肩に仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれ、乗っていたヴェトナム人観光客3人と地元のガイド1人が死亡する事件が発生した。

サリー・ナビルBBCカイロ特派員は、過去半年間にエジプトで最も人気のある観光地で2回の爆発事件が発生したことを受け、同国の警備体制が十分か、疑問の声が上がっていると伝えた。

観光業はエジプトの主要産業。2015年にエジプト・シナイ半島北部でロシア航空機が墜落し乗客・乗員224人が死亡した後に落ち込んだが、最近は海外からの観光客が戻りつつある。

(英語記事 Blast injures tourists near Giza pyramids