2019年06月04日 10:24 公開

アメリカでりんご1個分ほどの体重で生まれた女の赤ちゃんが先月29日、退院した。早産で生まれ、無事に成長できた赤ちゃんの中では世界最小とみられる。

セイビーちゃんは昨年12月、カリフォルニア州サンディエゴのシャープ・メアリー・バーチ病院で妊娠23週と3日で誕生した。体重はわずか245グラムだった。

命に危険があったため集中治療室へと移された。医師は両親に対し、セイビーちゃんは数時間しか生きられないと伝えた。

しかしそれから5カ月が過ぎ、体重が2500グラムにまで増加したセイビーちゃんは無事に退院した。担当した看護師は、セイビーちゃんの回復は「奇跡」だと述べた。

世界中で生まれた小さな赤ちゃんに関する米アイオワ大学のデータベースによると、これまで世界で1番小さかった女の子は、ドイツで2015年に252グラムで誕生した赤ちゃんだった。

男の子では、日本で昨年8月に体重わずか268グラムで生まれた赤ちゃんが世界最小だという。

セイビーちゃんの母親は妊娠合併症の妊娠高血圧腎症を発症。母子の命に危険が及ぶ可能性があるとして、出産予定日より3カ月早く、緊急帝王切開で出産した。

病院が公開した映像では、母親が「自分の人生で最も恐ろしい日」だったと出産した日を振り返った。

「みんなに言い続けました。赤ちゃんは助からないと。私は当時、まだ妊娠23週だったから」

あまりの早産だったため、医師たちは、セイビーちゃんを妊娠28週以前に生まれた赤ちゃんを意味する「マイクロ・プリーミー(=早産児)」に認定した。

赤ちゃんは通常、妊娠37週から42週の間に誕生するが、セイビーちゃんはあまりにも小さかったため、「医療チームの手のひらにおさまった」と病院は話す。

セイビーちゃんが生き延びることができたのは、出産後に深刻な合併症を発症しなかったおかげかもしれないと医師団は考えている。

「セイビーちゃんには脳内出血や、肺や心臓の問題など、マイクロ・プリーミーに典型的な医学的問題がほとんど起こらなかった」と病院は説明している。

(英語記事 Baby with weight of apple defies odds to survive