2019年06月20日 11:39 公開

サッカー女子ワールドカップ(W杯)フランス大会は19日、日本対イングランドの試合があった。FWエレン・ホワイトが前半と後半に1点ずつを挙げたイングランドが日本を2対0で破り、1次リーグのグループDを1位で通過した。日本は同2位で決勝トーナメントに進んだ。

イングランド(世界3位)は日本(同7位)相手に、フィル・ネヴィル監督が賭けに出たようだった。アルゼンチンを破った前の試合から、8選手を先発から外した。

その起用に応え、前の試合で出場がなかったホワイトが、点取り屋として見事なプレーを見せた。巧みなスルーパスを受け、イングランドにとって女子W杯30点目と31点目となるゴールを、前半と後半に1つずつ決め、勝利の原動力となった。

日本は中盤を支配したが

出だしは、2015年カナダ大会の準決勝でイングランドを破った日本が優勢だった。

前半8分、FW横山久美がゴールまで約30メートルのフリーキックでゴールを狙った。ボールは枠の左上隅をとらえたが、GKキャレン・バーズリーが伸ばした手に当たってわずかにコースが変わり、ゴールポストにはじかれた。

その後も日本は中盤を支配し、想像的なプレーを見せた。たびたびイングランドのゴールを脅かしたが、決定力に欠けた。

イングランドは前半14分、日本のペナルティエリアの左サイドにスルーパスを通すと、ホワイトが左足でシュートを決め先制した。

菅澤がゴール狙う

日本は後半、途中出場のFW菅澤優衣香が左サイドからのクロスに足を伸ばしてボールのコースを変え、同点に持ち込むかに見えたが、ボールはわずかにゴールポストの外側にそれた。

菅澤はその後もイングランドのゴールを襲ったが、バーズリーの見事な守備に阻まれた。

イングランドは後半39分、再びスルーパスをホワイトに通し、ペナルティエリア左サイドから、この日2点目となるゴールを左足で決めた。

「相手のほうが決定力あった」

イングランドのネヴィル監督は試合後、「これまでと違う形で試される必要があったが、この試合はその機会となった。前半は素晴らしいプレーを見せた選手がいたが、後半は試合経験が少ないかもしれない選手の中には疲れも出たようだった。それでも結果につながり、ベスト16の戦いを楽しみにしている」と話した。

一方、日本の高倉麻子監督は、「イングランドのほうが決定力があった」、「前半のミスがらみの失点が残念だった」、「ここまでの試合で、何をしなければいけないのか分かった」と話した。

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この試合の結果、日本は25日(日本時間26日午前4時)の決勝トーナメント1回戦で、グループEを1位通過の、カナダ(世界5位)かオランダ(同8位)のいずれかと対戦する。

BBCが選ぶ「この試合の最優秀選手」――エレン・ホワイト

この試合、3本のシュートを放ち、うち2本を決めた。抜群の得点能力を示した。

イングランドのゴールを守り切り、日本を無得点に抑えたバーズリーも称賛に値する。

<試合データ>

  • イングランドが女子W杯1次リーグで3戦全勝したのは初めて
  • イングランドは1次リーグの最終戦に5回連続で勝利した
  • 日本が1次リーグの試合で敗れたのは、2011年ドイツ大会の対イングランド戦で0対2で負けて以来5試合ぶり。日本はドイツ大会でアメリカとの決勝戦に勝って優勝した
  • イングランドは1次リーグの第2戦と第3戦で、先発メンバーをそれぞれ前の試合から大きく変え、計12人変更した。この人数はこの大会で最多

(英語記事 White hits double as England top group