2019年06月21日 11:36 公開

イギリスの保守党党首選は20日に最後の議員投票を行い、候補者がボリス・ジョンソン前外相とジェレミー・ハント外相の2人に絞られた。両者は今後、全国16万人の保守党員による投票で一騎打ちし、次期党首が決まる。次期党首は自動的にイギリスの首相となる。

党首選候補は19日の第3回投票に4人にまで絞られたが、20日の第4回投票ではサジド・ジャヴィド内相が敗退。第5回投票でジョンソン氏は160票と過半数を超える票を獲得した。一方、ハント氏はマイケル・ゴーヴ環境相と接戦を繰り広げ、2票差の77票で辛勝した。

保守党員による決選投票の結果は7月22日の週に発表される予定。また、ジョンソン氏とハント氏は9日にテレビ討論を行う。

結果を受け、ジョンソン氏はツイッターで「最終投票で50%以上の支持を得たことに深く感謝している。支援ありがとう! 全国を訪問すること、私のブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)計画を進めること、イギリスをまとめ、皆にとって明るい未来を作るのを楽しみにしている」と述べた。

https://twitter.com/BorisJohnson/status/1141757259762061312


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ジョンソン氏が決選投票まで進むことは、かねて確実視されていた。それに対してハント氏とゴーヴ氏はここ数日、2位を目指して争っていた。

第4回投票ではゴーヴ氏が61票でハント氏(59票)を上回っていたものの、第5回投票でハント氏が巻き返した。

ハント氏はジョンソン氏が圧倒的支持を得ていることについて、今は自分が弱い立場にあるとツイートしながら、「しかし今日の結果のように、政治では思いも寄らないことが起きる。自分には確かに、大きな責任がのしかかっている。ブレグジットの実現方法や、選挙だけでなく、力強い経済と世界に胸を張れる国を作る方法を党に示さなくてはならない」と書いた。

https://twitter.com/Jeremy_Hunt/status/1141758702913040384


ジョンソン氏は新聞記者を経て2001年に保守党から下院議員となり、2008~2016年にロンドン市長を務めた後、国民投票後に発足したテリーザ・メイ政権で外相となった。しかし昨年、メイ首相が欧州連合(EU)とまとめた離脱協定に反発して辞職している。

一方のハント氏は2005年に下院に初当選し、2010年発足のキャメロン政権で入閣。2012年から昨年7月の外相就任まで、イギリス史上最も長く保健相を務めた。

保守党のブランドン・ルイス幹事長は、「保守党員は新しい党首を決めるだけではなく、次期イギリス首相を決めるのだと自覚している。この国にとってこれほど大事な時期に、私たちはその責任を深く受け止めている」と語った。

これに対し最大野党・労働党のアンドリュー・グウィン選挙対策委員長は、「何という選択肢だ。国民保健サービス(NHS)を壊した人間と、それをドナルド・トランプ米大統領に売り渡そうとしている人間のどちらかを選ぶなど」と批判した。

「国民を代表しない一握りの保守党員が、次の首相を決めてはならない。首相は総選挙で国民が決めるべきだ」

(英語記事 Hunt to face Johnson in Tory leader race