ところで、研究生大量所在不明問題への対処としては、多すぎる研究生(非正規留学生)について、勉学環境に見合った定員を設けるべきです。 

 なぜなら、第一に、現在の状況では、まず勉学に希望をもって来日した研究生に対する教育機関としての責任が果たせないからです。報道されていたように、銭湯の2階で授業をするなど、研究生が多すぎて失踪せざるを得ない環境をつくっているのは大学側で、これは重大な問題です。

 第二に、研究生の教育は、教職員への負担が大きい点が挙げられます。担当教員によれば、辞書を引く習慣がある者はほとんどいない、よって全部説明する必要があります。また、研究生の勉学意欲に個人差が大きく、意欲の低い学生はテキストを買わないし、予習復習の習慣が身についていないのです。なお、日本で就職したいなら、日本語能力試験1級(N1)に合格して、報告書が書けるレベルに達する必要があるようです。よって、研究生の教育は、教職員への負担が大きいことからも、勉学環境に見合った定員を設けるべきです。 

 こうした現状を踏まえ、多くの学生たちからも、中島氏の強引なやり方に反対する抗議メールが来ています。先に記載した学生たちの苦情メールをもう少し記しておきます。

 「私は今年の春に4年生になりましたが、4年生の春のカリキュラムが明らかにおかしいと思いました。(中略)そして、対策授業の最初に大学のビデオを見させられました。内容としましては、①大学のこと(ほとんどが中島氏がどれほどすごい人なのか)②各試験の合格率と合格した人の声(公務員試験対策授業に参加したという声)③卒業式について。大まかに分けると以上の3つです。ビデオを見る限り、明らかに中島氏を大々的に持ち上げるような内容でした。(中略)この対策授業は、中島氏が関与しています。(中略)このカリキュラムには私を含め、クラスのほとんどの人が不満を抱いております。授業で抗議する人もいました。そして、それを受け持つ先生方にも負担がかかっています。もはや、独裁政治そのものです。(以下略)」

 また、別の学生からは以下のようなメールもありました。

 「心理学部に在籍しながら社会福祉士の資格を取得できるため、この大学に入学することを決めました。 当時の大学の売りは、文系私立大学就職率第3位であることと、福祉や教育系の資格取得ができることでした。しかし、昨年突然、『公務員』を全面的に推し進める方針へと変わりました。当初は予定してなかった公務員試験対策のための『キャリア1』という科目が心理学部の必修科目となりました。しかし、教員免許や社会福祉士資格取得のための科目を受講している生徒は、『キャリア1』を受けることができないカリキュラムになっていました。(中略)日本は職業を選択する自由が保証されているにもかかわらず、半強制的に公務員試験を受験させる大学を絶対に許せません。就職活動にも支障が出る時間割です。学生のことを考えているとはとても思えません(以下略)」

 他にも、昨年10月に行われた東京福祉大への抗議を訴える「東京総行動」のチラシを見た学生(教育学部3年生ら)から、交通ユニオンの事務所に、中島氏の勝手なカリキュラム変更に困惑し怒っている、とするメールが数通届いています。また、東京総行動当日、池袋キャンパス9号館前での街宣行動の際に、勝手なカリキュラム変更に困っている、という学生の声を数人から直接に聞いています。
※画像は本文と関係ありません(GettyImages)
※画像は本文と関係ありません(GettyImages)
 東京福祉大(及び同グループの専門学校)では、他にも、中島氏による教職員へのパワハラ(複数の教職員への恫喝)、出所後の中島氏による女子留学生へのセクハラ(200万円の示談金支払い済み)といった問題が起きています。また、過去の監督官庁(入管センター、文科省、法務省、東京都庁)から特任教授、事務局長、理事としての天下り、警察・検察OBの天下り、第三者大学認証評価機関(日本高等教育評価機構)との癒着及び同機構による内部告発情報の大学への漏洩、大学と中島氏から各メディアや国会議員へ(過去の大学敗訴の判決を無視し、かつ私を精神異常者だと誹謗中傷する)複数文書が送付されたといった問題もありますが、これらについては別の機会に詳しく説明したいと思います。

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