2019年06月27日 12:17 公開

日本のアニメ映画「千と千尋の神隠し」が、日本での公開から18年を経て、今月21日に中国で初上映が始まり、大ヒットしている。最初の週末を過ぎた時点の興行収入は、同じ日に封切りとなった米ディズニー映画「トイ・ストーリー4」の2倍以上を記録している。

中国最大のオンライン映画チケット販売・猫眼電影(Maoyan)によると、「千と千尋の神隠し」の興行収入は2770万ドル(約29億8000万円)に達した。

一方、「トイ・ストーリー4」の興行収入は1320万ドル(約14億2000万円)だったと、コンサルティング会社アーティザン・ゲートウェイは発表している。

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すでに見た人は多い?

宮崎駿氏が監督した、スタジオジブリ制作の「千と千尋の神隠し」は、日本では2001年に公開された。しかし、外国映画の公開本数を制限している中国では未公開のままだった。

ただ中国人には、DVDやインターネットでダウンロードした海賊版を通して、子ども時代に同映画を見て育った人が多い。

「トトロ」も昨年公開

アナリストの1人はBBCに、中国と日本の過去の政治的緊張が、最近まで中国で日本映画があまり公開されなかった理由だった可能性があると述べた。

中国は1931年に日本に占領され、1945年の終戦までに何百万人もの中国人が殺された。多くの国民が長い間、日本への恨みを抱えてきた。

しかし、「現在、そうした関係は大幅に改善されている」と、南カリフォルニア大学のスタンリー・ローゼン氏は話す。「アニメを含め、中国と日本で共同制作の動きが起きている」。

昨年には、ジブリ作品のアニメ映画「となりのトトロ」が、日本での公開から30年経って中国で初公開された

熱狂的な支持

幻想世界に迷い込んだ女の子が主人公の「千と千尋の神隠し」は、国内外で熱狂的なファンを生み、スタジオジブリの映画で最も総収入が多い作品となっている。

また、英語以外の映画で初めて、米アカデミー賞に輝いたことでも知られる。

中国の国営メディアCGTNによると、「となりのトトロ」の中国での興行収入は2730万ドルで、「千と千尋の神隠し」はすでにそれを上回っている。

(英語記事 Spirited Away rules China box office 18 years late