2019年07月01日 17:03 公開

ニューヨークで6月30日、性的少数者の誇りを掲げる「ワールド・プライド」行進が行われ、約15万人が参加した。沿道からも大勢が応援の歓声を送った。

「ワールド・プライド」は世界中から、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の人たちが集まり、行進したり、人権関連の会議を開いたりするイベント。前回は2017年にポルトガル・リスボンで開かれた。「ワールド・プライド」行進がアメリカ国内で開かれるのは、今回が初めて。

今年のプライド行進は、同国での同性愛者迫害に抗議した1969年6月28日の「ストーンウォールの反乱」の50年周年を記念する、大規模なイベントとなった。

警察による強制捜査とそれに抵抗した性的少数者による「ストーンウォールの反乱」は、ニューヨーク市グリニッチ・ヴィレッジにあるゲイバーの「ストーンウォール・イン」で起きた。「ストーンウォールの反乱」は、社会における性的少数者の平等を求める闘いにおいて、重要な転換点となった。

ニューヨークのビル・デブラシオ市長は今回、この「ストーンウォール・イン」から行進に参加した。

ニューヨークでの今年のパレードは全長約4キロ続き、ストーンウォール国立記念碑やニューヨーク市エイズ慰霊碑など、性的少数者にゆかりの深い数々の場所を通過した。

パレードはLGBT運動を象徴する虹色の旗が大量に振られ、拍手や歓声にあふれる明るいイベントとなったが、参加した25歳の俳優ジョシュ・グリーンブラットさんは、神妙な面持ちで過去を振り返った。

「今ではなかなか想像できないけれど、昔の人たちがどれだけ大変だったか想像できますか? とてもじゃないけれども感謝しきれないので、今の僕たちは自分を全面的に、正直に、全力で表現して、お互いを奮い立たせていくしかない」

世界各地で様々な団体が同じ日に集まり、連帯を示して行進した。

しかし、トルコ・イスタンブールでは同様の集会は禁止され、それでも集まった参加者に向かって警察が催涙ガスやゴム弾などを使用した。イスタンブールでは5年連続してプライド行進が禁止されたものの、今年も数百人が集まった。

北マケドニアでは6月29日に初のゲイ・プライド行進が開かれた。シンガポールでは、同性愛を禁止する法律の撤廃を求める行進が行われた。

(英語記事 New York Pride: Bumper crowds attend LGBT march