2019年07月15日 13:43 公開

ICCクリケット・ワールドカップ(W杯)イングランド・ウェールズ大会で14日、ニュージーランド対イングランドの決勝戦が行なわれ、イングランドが初優勝した。

ロンドンの会場、ローズ・クリケット・グラウンドは熱狂的な雰囲気に包まれ、地元イングランドのファンは「クリケットが帰ってきた」と口々に喜んだ。

試合は50オーバー(300球)限定1イニング制で行なわれ、両チームは241ランを獲得して同点になった。延長戦「スーパーオーバー」のタイブレークでも同点(15-15)となり、この結果、より多くのバウンダリー4とバウンダリー6をマークしたイングランド(26-17)が勝利した。

クリケット発祥の地のイングランドが決勝に進出したこと自体、予想外だったが、W杯決勝が同点から延長戦の末に決まるのは初めてだった。

前回大会第1ラウンド敗退からの復活

前回の2015年オーストラリア・ニュージーランド大会での第1ラウンド敗退後、イングランドのクリケットはこの日のために強化を続けてきた。

フィールドの外では、イングランド代表の元主将、アンドリュー・ストラウス氏による構想をもとに、50オーバー制の試合に新たな重点を置いた。

オーウェン・モーガン主将と、コーチのトレヴァー・ベイリス氏は、選手の独自性を尊重し、選手たちはこれに応えた。特にイングランドのバットさばきは壮観だった。

イングランドは今回のW杯の優勝候補として、ランキング1位からのスタートとなった。

一時はあと1敗で敗退となる状況に追い込まれたものの、チームはその後、前回大会優勝のオーストラリアを打破した準決勝を含む、3試合で連勝し、決勝に進出。自分たちの運命を逆転させた。

興奮に沸く会場、歴史的な舞台に

イングランドが進出したことで、決勝戦は誰でも無料で見られる地上波で放送された。それだけでもイングランド代表はイギリスのクリケット界に多大な貢献をした。

しかしそれ以上に、この決勝戦を観戦した人々は、史上最高のW杯決勝戦と、イギリスのスポーツ史上最も記憶に残る瞬間の1つを目撃することになった。

試合当日の14日朝、会場最寄りのセント・ジョンズ・ウッド駅から競技場へ向かう観客を、ドラマーや曲芸師、ローラースケートをはいたダンサーらが歓迎した。

会場内では、国歌斉唱に先立ち、イギリス陸軍落下傘連隊がパラシュートで降り立つなど、ワクワクする演出があった。

イングランドが勝利を確実にした瞬間、耳をつんざくような大歓声が巻き起こり、優勝トロフィーが持ち上げられると、客席の人たちは「クリケットが帰ってきた」と合唱した。

(英語記事 England men win first Cricket World Cup