2019年07月22日 10:24 公開

日本で21日に投開票が行われた参議院(定数242議席)の選挙で、与党の自民・公明両党と与党系無所属は22日朝までに改選71議席を獲得し、参院全体で144議席と過半数を獲得した。日本維新の会を合わせた、いわゆる「改憲勢力」は計160議席で、憲法改正の発議に必要な3分の2(164)を割り込んだ。

最大野党の立憲民主党は改選17議席を獲得し、非改選15議席と合わせて32議席と、公示前の24議席から増やした。野党各党と野党系無所属は22日朝までに全体で計100議席を得た。

比例区では、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者で、れいわ新選組の特定枠1位となっていた舩後(ふなご)靖彦氏(61)、同2位で脳性まひを患う木村英子氏(54)が当選することになった。大型の車いすを使う両氏は、議員活動にあたり付添人の介助が必要。国会の受け入れ態勢づくりが急務となる。

安倍晋三首相は、NHKの開票速報番組で「改選議席の過半数を与党で獲得できたので、国民から『安定した政治基盤のもとにしっかりと政策を進め、そのもとで外交を展開し、国益を守れ』という判断をしてもらったと思っている。しっかりと期待に応えていきたい」と述べた。テレビ朝日の番組では、注目される憲法改正について「おかげさまで改選議席の過半数を得ることができた。少なくともちゃんと議論をしていけという国民の声をいただいたと思っている」、「(憲法改正が発議できる)3分の2の多数を形成していくのは、まさに国会の議論を通じてだと思う」、「建設的な議論を展開したい」などと語った。

立憲民主党の枝野幸男代表は、テレビ東京の番組で、「1人区は全て野党候補者を一本化して自民党との一騎打ちの構図を作ることができた。今回の経験をいかして次の衆院選ではしっかりと政権交代に向けたチームを組んでいけると思う」と述べた。

朝日新聞など各社集計によると、投票率は48.80%前後の見通し。参院選の投票率が50%を割り込むのは24年ぶりで、44.52%だった1995年に次ぐ戦後2番目の低さ。前回2016年参院選の投票率は54.70%だった。時事通信などによると、期日前投票は全有権者の16.01%にあたる1706万2771人で過去最多を記録した。