2019年07月25日 16:52 公開

北朝鮮が25日早朝、短距離ミサイル2発を日本海側に向けて発射した。韓国の合同参謀本部(JCS)が発表した。少なくとも1発は新型ミサイルとみられる。

JCSによると、ミサイルの1発目は午前5時34分ごろ、2発目は同5時57分ごろに発射された。

ともに北朝鮮東岸の元山(ウォンサン)市付近から発射され、少なくとも片方は約690キロ飛行して日本海(韓国名・東海)に落下した。新型ミサイルとみられるという。

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とドナルド・トランプ米大統領が6月末に、軍事境界線がある板門店で急きょ会談して以来、北朝鮮がミサイルを発射するのは初めて。

「日本に直ちには影響はない」

当初の発表では、ミサイルは約430キロ飛行し、最高高度は50キロに達したとされていた。その後、韓国とアメリカの分析により、少なくとも1発は「新しいタイプのミサイル」だと判明した。

日本の防衛省は、ミサイルは日本の領海に達しておらず、安全保障に直ちに影響が及ぶものではないと述べた。

北朝鮮は、韓国と米国が合同軍事演習を来月予定していることに抗議。非核化交渉の再開に影響を及ぼすと警告していた。

金委員長が発射に立ち会ったのかは不明。

韓国の国防省はロイター通信に対して、朝鮮半島の緊張緩和に逆効果となる行為は慎むよう、北朝鮮に求めていたと話した。

制裁下でも新兵器を開発

韓国とアメリカは来月、合同軍事演習を予定している。

これについて北朝鮮は、昨年シンガポールで金氏とトランプ大統領が会談した際に発表した共同声明の「精神に反する」として非難している。

金氏は昨年、北朝鮮は核実験を止め、大陸間弾道ミサイルの発射もしないと表明した。

しかし、衛星写真からは、北朝鮮が核開発を継続している様子がうかがえる。

また、同国は厳しい経済制裁下でも、新たな兵器を開発する能力を示している。今週初めには、弾道ミサイルを搭載可能な新型潜水艦を金氏が視察したと、同国国営メディアが報じた。

北朝鮮は5月にも、今回と似た短距離ミサイルを発射。2017年以降では初めて、大陸間弾道ミサイルを試した。

それを受けトランプ氏は、アメリカとの関係改善の道を脅かすような行為を金氏はしないと信じていると述べた。

トランプ氏はまた、金氏について、「私が彼と共にあることを知っているし、私との約束を破りたくないと思っている」とツイートしていた。

(英語記事 N Korea fires 'new type of missile' into sea