2019年08月05日 11:40 公開

.米オハイオ州デイトンで4日未明に起きた銃の乱射事件について、死亡した9人には銃撃犯の妹も含まれていたことが警察の発表で明らかになった。銃撃犯は現場で警察に射殺された。

調べによと、同州在住のコナー・ベッツ容疑者(24)は午前1時5分から30秒足らずの発砲で25歳から57歳の9人を殺害。その中には、妹のメガン・ベッツさん(22)も含まれていたという。負傷者は少なくとも27人に上る。

アメリカでは3日午前にテキサス州エルパソで乱射事件があり、少なくとも20人が死亡、26人が負傷したばかりだった。

デイトン警察のリチャード・ビール本部長によると、動機は明らかになっていない。人種差別的な要素はあるのかという報道陣の質問には、偏見が動機になったと示す材料は何もないと本部長は答えた。

防犯カメラ映像では、デイトン中心部オレゴン地区で容疑者が発砲を開始した後、近くのナイトクラブから大勢が走って逃げる様子が映っている。防弾チョッキや.223口径自動小銃用の弾倉を複数身につけた重装備姿の容疑者が、ナイトクラブに向かって走り、入り口にたどりついたところで、警官たちに撃たれる様子も見て取れる。

ビール本部長は、重装備のベッツ容疑者がそのままナイトクラブに侵入していたら、人命の損傷は「甚大」なものになっていたと話した。

警察によると、容疑者が使用したアサルトライフル(自動小銃)はインターネットでテキサス州から購入したもので、合法的な銃の購入を阻止する要因になりえた要素は、ベッツ容疑者の経歴には何もないという。

アメリカ国内の乱射事件統計をまとめているサイト「Gun Violence Archive」によると、2019年にアメリカ国内で起きた乱射事件はこれで251件目。

デイトンのナン・ウェイリー市長は記者会見で、事件の起きたオレゴン地区は「このあたりでは最も安全な場所のひとつ」だと強調し、被害に遭った人たちは「土曜の夜に繁華街に出て行って、自分たちは安全だと思っていた」はずだと述べた。

「正直言って今のこの国では、どこでこういうことが起きるか分からない状況にある」と市長は言い、「こちらは完全に予防可能なように思えるのに」と、今年3月にデイトンを14回連続で襲った竜巻と比較した。

「いつになったら、もうたくさんだ、もう終わりにしなければとなるのか」

ドナルド・トランプ米大統領は報道陣に対して、「この国に憎悪があってはならない」と述べた。大統領はさらに、乱射事件はアメリカで「もう何年も」繰り返されており、止めなくてはならないと話した。

一方で、銃規制強化について質問されると、トランプ氏は「もっと対策が必要かもしれない」と述べつつ、具体策には言及しなかった。


(英語記事 Ohio shooting: Sister of gunman among Dayton dead