「NHKから国民を守る党」のなりふり構わぬ勢力拡大がNHKを慌てさせている。「入党してくれた議員には国から支給される政党助成金の1人分、年約2430万円を丸々渡す」──立花孝志・代表がそう呼びかけると、北方領土訪問時の言動で日本維新の会を除名された丸山穂高氏が入党、渡辺喜美氏とも統一会派を組んだ。

 他にも、立花氏はパワハラで自民党に離党勧告されそうな石崎徹氏、セクハラで立憲民主党から無期限党員資格停止処分を受けた青山雅幸氏など“傷モノ議員”を中心に10人以上にスカウトをかけており、「スキャンダル議員のたまり場になるんじゃないか」(自民党議員)と見られている。

 これに気が気でないのがNHKだ。

 それというのも、NHKの『日曜討論』に参加できる政党の条件は、「得票率2%以上」かつ「国会議員5人以上」とされ、参院選ですでに得票率2%をクリアしているN国党が所属議員5人になると、NHKは各党党首と一緒に、真っ向から対立する相手である立花氏を出演させなければならなくなるからだ。NHK関係者がいう。

「日曜討論は国会に近いNHK千代田放送会館のスタジオからの中継で、うちが各党の党首や幹部に頼んで番組に出演していただくわけです。だから、収録開始の30分前に局の幹部が挨拶に行く。過去には会長がうかがったこともあった。

“NHKをぶっ壊す”とか“受信料を踏み倒す”という立花氏に幹部たちが出演依頼するなんて、想像もつかない」

 よほど嫌なのか、NHKの木田幸紀・放送総局長は記者会見でN国の日曜討論出席について、「報道機関としての自主的な編集権に基づき決めていく」とし、局の判断次第では出演させない可能性もあることを示唆している。
※写真はイメージです(ゲッティイメージズ)
※写真はイメージです(ゲッティイメージズ)
 改めてNHKにN国が議員5人以上になれば日曜討論に参加させるかを尋ねたが、「自主的な編集権に基づいて対応する」(NHK広報局)の一点張り。

 一方の立花氏は、

「所属議員5人を超えてもNHKが日曜討論に呼ばないというなら、場合によっては放送法違反で訴える」

 と息巻く。“直接対決”の場は、スタジオなのか、法廷となるのか。

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