2019年08月19日 12:39 公開

英コラムニストで左派活動家のオーウェン・ジョーンズ氏が17日未明にロンドン北部のパブで複数の男たちに襲撃され、ロンドン警視庁は目撃情報の提供を呼びかけている。ジョーンズ氏は「チャヴ:弱者を敵視する社会」などの著作で知られる、野党・労働党の活動家。

英紙ガーディアンのコラムニストでもあるジョーンズ氏は16日夜からロンドン北部イズリントンのパブで、誕生日をパートナーや友人たちと祝った後、午前2時ごろに6人全員で店を出た。すると、「3~4人の男たち」が店内から出てきて、自分に向かって「一直線に突進し、僕の背中を蹴って地面に倒して(中略)頭を蹴ったり、殴ったりした」のだと、ジョーンズ氏はBBCに話した。

背中と腕と頭部に軽傷を負ったジョーンズ氏は、自分を襲った男たちは「極右」活動家で、店内にいた時から自分に気づいていた「計画的」な犯行だと主張している。

ロンドン警視庁は、事件がヘイトクライム(憎悪犯罪)に当たるか調べていると説明。ジョーンズ氏だけでなく、割って入ろうとしたその友人たちをも襲った男4人について、目撃情報の提供を呼びかけた。

スコット・ベアフット刑事巡査部長は、「友人たちと夜に出かけて楽しんでいただけの人を狙った、無分別な攻撃だ」と述べ、「ヘイトクライムかどうかも含めて、状況を調べている」と話した。

軽傷で済んだももの、「こうした襲撃被害の影響は、けがが治った後も続くことがある」と、ベアフット刑事は心理的影響を問題視した。

ジョーンズ氏はツイッターで、自分はこのところ「繰り返し極右から道で襲われたほか、極右からの脅迫もエスカレートしている」と書き、そのため今回の事件についても「これがどういうことか、疑う余地はない」と書いた。ジョーンズ氏は、今年1月に英議会前で黄色い蛍光ベストを着たブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)支持者たちに取り囲まれ、罵倒される様子を撮影し、公表した。それ以降、自分への攻撃が悪化しているという。

ジョーンズ氏が被害についてツイートすると、多くの人がジョーンズ氏を支持し襲撃を非難。労働党のジェレミー・コービン党首は、「表現の自由と我々の基本的な価値観への襲撃だ」と強調した。

(英語記事 Owen Jones assaulted: Police appeal after 'senseless attack' / Owen Jones 'kicked in head' in London street attack