2019年08月21日 11:45 公開

米俳優ロバート・デ・ニーロさんの製作会社は、元従業員が経費を乱用したほか、業務中に「天文学的な時間」をネットフリックスの動画視聴に費やしていたとして、民事訴訟を起こした。

映画製作会社キャナル・プロダクションズは、元従業員のチェイス・ロビンソンさんが「信任義務上の職務」に違反したとして、600万ドル(約6億4000万円)の損害賠償を求めている。

製作会社は、ロビンソンさんが多額の会社経費を自分のために乱用し、私的旅行のためにデ・ニーロさんの航空ポイントを使い、めったに出社しなかったと訴えている。

ビジネス交流サイト「リンクトイン」上にあるロビンソンさんのプロフィールによると、2008年に同社に入社し、2017年に製作および経理担当の副社長に昇進した。会社の資金が不正に使われないよう使途を監督するのが、役割のひとつだった。

訴状によると、2019年の年俸は30万ドル(約3200万円)だった。「業務上サボタージュ」の懸念が社内で浮上したため、今年4月に退社したという。

ロビンソンさんは訴えに対して公に発言していない。BBCの取材にも、回答していない。

業務時間にネットフリックス

訴状によると、ロビンソンさんは業務時間中に動画配信大手ネットフリックスで動画を次々と視聴し、「天文学的な時間」を費やしていたという。

今年1月には4日間で米人気コメディ「フレンズ」を55話、3月にはコメディ「アレステッド・ディベロプメント」を20話、さらにコメディ「シッツ・クリーク」を10話、会社で見ていたとされる。

「ネットフリックスで番組を見ることは、ロビンソンの職務や職責にまったく無関係で、仕事をするため報酬を受けている時間に個人的な娯楽として楽しむために行っていたものと思われる」と製作会社は訴えた。

同社はさらに、ロビンソンさんが会社の資金で勝手に、高価な食料品店やレストランで数千ドル分の買い物をしたり、タクシーや配車サービス「ウーバー」に乗ったりしたと主張している。

4月に辞任した際の辞表では、ロビンソンさんは経費乱用の批判は「ばかげている」と反論していた。

後に自分のための推薦状を下書きしたものの、デ・ニーロさんは署名を拒否したと、キャナル・プロダクションズの担当弁護士は説明している。

(英語記事 Robert De Niro's ex-aide sued for misusing funds and 'TV bingeing'