2019年08月26日 14:27 公開

ドナルド・トランプ米大統領が中国との貿易戦争悪化について「迷いはあった」と24日に発言したことについて、ホワイトハウス報道官はもっと関税を引き上げなかったことを後悔しているという意味だと説明した。

トランプ氏は24日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するため訪れていたフランス・ビアリッツで、中国との貿易戦争悪化について考え直して後悔することはないかと質問され、「もちろんだ。そりゃそうだろう。あるかもしれない。あるかもしれない。(中略)僕は何でも考え直す」と答えた。

記者とトランプ氏が使った「have second thoughts」という英語表現は通常、何かについて事後に後悔する、あるいは迷っているという意味で使われる。

中国の不公平な貿易慣行からアメリカの市場と雇用を守るという姿勢を堅持してきたトランプ氏が、珍しく和解的姿勢を示した発言かと受け止められたものの、ホワイトハウスのステファニー・グリシャム大統領報道官は、「大いなる誤解だ」と反論した。

「トランプ大統領は肯定的に答えた。関税をもっと引き上げなかったのを後悔しているからだ」と、報道官は説明した。

トランプ氏は23日、中国が対米関税の引き上げを発表して間もなく、対中関税の追加引き上げを発表している。

トランプ氏はさらに23日、中国で事業展開するアメリカ企業に、中国から撤退しアメリカに戻るよう命令するつもりだと述べた。実際に大統領がどうやって米企業に中国撤退を強制できるのかは、はっきりしていない。

国家非常事態を宣言して企業に強制するつもりかと25日に質問されると、トランプ氏は「今はそのつもりはない。実を言えば今は、中国ととてもうまくやっている。話し合っているので。僕より向こうの方が合意したがっているんだと思う」と答えた。

日本とは貿易交渉で大枠合意

これとは別にトランプ氏はG7で日本の安倍晋三首相と会談。両政府は貿易交渉について大枠で合意した。アメリカ産農産物の市場拡大、工業製品の関税削減、デジタルデータ取引などが含まれる。アメリカの乗用車関税は現行のまま。9月後半の国連総会中に安倍首相が訪米し、協定書に署名する見通し。

さらにトランプ氏は合意を発表した際に、中国側の輸入関税のせいで輸出されず「アメリカで余っている」アメリカ産トウモロコシを日本が大量に購入すると語った。

(英語記事 Trump's regrets on China trade war 'misunderstood'