2019年08月29日 13:26 公開

気候変動会議に出席するためヨットで大西洋を横断していたスウェーデンの環境保護活動家グレタ・トゥーンベリさん(16)が28日、15日間にわたる4800キロの旅を終えてニューヨークに到着した。

トゥーンベリさんはこれから、ニューヨークとチリで行われる国連の気候変動会議に出席する。

二酸化炭素(CO2)排出を懸念するトゥーンベリさんは、飛行機のかわりにCO2排出量がゼロのヨットを選んだ。

「国境、大陸を越えた闘い」

ニューヨーク到着後、トゥーンベリさんは「自然をめぐる戦争は終わらせなくてはいけない」と語った。

「この気候変動との闘いに関わってくれたみんなに(中略)感謝します。これは国境を越え、大陸を越えた闘いだからです」

ブラジルのアマゾン地域で猛威を振るっている森林火災について質問されると、トゥーンベリさんは「自然破壊を止めなくてはいけないというはっきりしたサインだ」と話した。

<関連記事>


トゥーンベリさんの到着は、荒い海の天候によって遅れた。トゥーンベリさんは旅の様子をソーシャルメディアにつづっていた。

トゥーンベリさんの乗った「マリツィアII」は18メートルの競技用ヨットで、電気は太陽光パネルや風力発電でまかなわれた。

航海には父親のスヴァンテ氏と船長のボリス・ハーマン氏、モナコ王室のピエール・カシラギ氏、スウェーデンのドキュメンタリー作家ネイサン・グロスマン氏が同行した。

2週間前の出発時、BBCの取材に対しトゥーンベリさんは、ヨットでの横断が「気候変動の危機が本物だという」警告になると話した。

一方、ドナルド・トランプ米大統領に話を聞いてもらえると思うかとたずねられると、「いいえ」と短く答えた。

「私はそんなに特別じゃない。誰かを説得はできない。私がやりたいこと、最も影響を及ぼせることをやるだけです」

ニューヨークに到着後にもトランプ氏へのメッセージを求められたトゥーンベリさんは、「科学に耳を傾けてほしい。そうしていないのは明らかなので」と語った。

トゥーンベリさんは9月23日に国連の気候サミットに出席したあと、12月にチリで行われる国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)にも参加する。

トゥーンベリさんは2018年8月、学校を休んでスウェーデン議会の前で座り込みを行い注目を浴びた。

この「学校スト」に影響を受け、世界各地で気候変動に抗議するデモが始まった。

今年初めには、ノーベル平和賞にノミネートされている。

トゥーンベリさんは自閉症の一種であるアスペルガー症候群を患っている。BBCの取材でトゥーンベリさんは、この症状で「枠にとらわれずに物事を見られるようになった」と話した。

「他のみんなと同じだったら、学校ストも始めなかったかもしれない」

(英語記事 Greta Thunberg sails into New York for UN summit