2019年09月03日 13:14 公開

米カリフォルニア州ロサンゼルス沖で2日未明、乗客乗員39人を乗せた商業用ダイビングボート「コンセプション」が炎上、沈没した。沿岸警備隊によると、これまでに25人の遺体を回収し、9人が行方不明になっている。

事故があったのは、ロサンゼルスの西方約145キロに位置するサンタクルーズ島の約18メートル沖合い。付近の水深は約20メートルとされる。

捜査当局などにによると、乗組員5人は全員自力で脱出した。

ボートは、捜索救助活動が続く中、沈没した。

海底に遺体

ビル・ブラウン保安官は記者会見で、ボートには39人が乗っていたと明らかにした。出火の原因は分かっていない。

「ボートは不安定な状況にあるため、(海底に沈む)遺体をいつ回収できるか分からない。ボート内に取り残されている人もいるかもしれない」

ボートで何があったのか

ロサンゼルス・ロングビーチ地域を担当する沿岸警備隊のモニカ・ロチェスター大佐によると、沿岸警備隊が海難信号を受信したのは、2日午前3時30分ごろ。ボートが炎に包まれているとの内容だった。

複数報道によると、一部の乗客が船内に閉じ込められている可能性があるという。

自力で脱出した乗員5人は、船の下部ではなくメインキャビンにいた可能性がある。

5人は、船舶「グレープ・エスケープ」が救助に駆けつける前に、海に飛び込んだ。1人が軽症を負った。

爆発の形跡見つからず

ブラウン保安官は、酸素タンクあるいはプロパンタンクが爆発した可能性があるとしながらも、炎上につながった形跡はなかったと話した。

「爆発があったと示すものは(中略)当該ボートからの救難信号には何もなかった」

「最悪の結果に備えを」

ロチェスター大佐は、当該ボートは安全規制を「全面的に順守」しており、過去に違反行為をしていた事実もなかったという。

また、捜索活動は3日朝まで続くものの、「われわれは全員、最悪の結果に備えるべきだ」と述べた。

ブラウン保安官は、ほとんどの人が船内で就寝している夜間に海上で発生する火災は、船が関係する事故の中で「恐らく最悪のシナリオ」だと述べた。

「炎はどんな船にとっても惨劇だ。これ以上最悪な状況はない」

事故があったボートは

炎上・沈没したボート「コンセプション」は、ダイビング会社「トゥルース・アクアティクス」が運行しており、トリップアドバイザーでは星4.5の評価を受けている。

カリフォルニア州沖のチャネル諸島にあるチャネル諸島国立公園への貸切旅行で使用されていた。

レイバー・デイ(労働者の日)の週末に、3日間の日程で行われていた、スキューバダイビング旅行の最終日に事故が起きた。


ボート前方には、3列の2段寝台とシャワールームが設置されている。

「枕、ブランケット、読書等、プライバシー保護用のカーテン、個別の保管庫が完備されている」と、「トゥルース・アクアティクス」のホームページは説明している。

(英語記事 Eight confirmed dead in California boat fire