2019年10月05日 14:10 公開

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は4日、1次リーグB組の試合が小笠山総合運動公園エコパスタジアム(静岡県袋井市)であり、優勝候補の一角、南アフリカ(世界5位)が2連勝中のイタリア(同12位)を49-3の大差で破って、ベスト8入りへと前進した。

南アフリカはこれでB組首位に立った。8日にカナダ(世界22位)との1次リーグ最終戦に臨む。

一方、イタリアは首位から2位に後退。次のニュージーランド戦(12日)の勝利が1次リーグ突破に重要だが、まだ1度も勝ったことがない。

出鼻くじかれたイタリア

この日の試合は、両チームにとってきわめて重要な一戦だった。

伝統的なフォワード陣の強さと守備の堅さに加え、バックス陣の速さも併せ持つようになった南アフリカは、初戦でニュージーランドに敗戦。B組3位に沈み、この日敗れると1次リーグ敗退の可能性が大きくなる。

一方、好調のイタリアは、南アフリカから金星を奪うことができれば、初の決勝トーナメント進出も見えてくるはずだった。

だが前半開始早々、イタリアはPRシモーネ・フェラーリが太腿を痛めて交代し、出鼻をくじかれた。

これに対し南アフリカは前半5分、敵陣の22メートルライン内で左右にパスをつないでゆさぶりながら、縦方向に突破を試みてプレッシャーをかけた。最後は右のタッチライン沿いに張っていたWTBチェスリン・コルビに、球足の長いパスをつないだ。

コルビは驚異的なステップで二人の相手をかわし、ゴール右隅に先制のトライ。SOハンドレ・ポラードは難しい角度からコンバージョンキックを成功させ、7−0とリードを奪った。

キックで反撃するも

イタリアは前半8分、SOトンマーゾ・アランがペナルティゴールを成功させて、3点を返した。

前半11分にはペナルティゴールを決められ再び7点差とされたが、選手たちは格上相手に健闘。同20分過ぎには敵のゴールライン寸前にまで迫り、トライを奪うかに思われた場面も訪れた。

しかし地力に勝る南アフリカは、イタリアに追加点を許さず、逆に着実に追加点をもぎとった。

前半26分、敵陣右奥でのラインアウトからモールで相手を押し込むと、HOムボンゲニ・ムボナンビが飛び出し、チーム2つ目のトライ。ポラードはコンバージョンキックを再び成功させた。

レッドカードで退場

前半は17-3で南アフリカがリードしたが、スコアほど試合の内容に開きはなかった。イタリアが粘り強くプレーすれば、後半は接戦に持ち込めるのではないかとも思われた。

後半開始早々には早速、イタリアにチャンスが訪れた。

自陣中央、10メートルライン内から、FLブラーム・ステインが縦方向に突破。これをきっかけに、右のゴールライン直前までボールを運んだ。

ところがイタリアは、ここで自ら流れを断ち切ってしまった。

ラックでボールを奪い合う中、審判がホイッスルを吹いてイタリアにペナルティを与えると、PRアンドレア・ロヴォッティとマルコ・リッチョーニは、相手選手を逆さに抱え上げ、グラウンドに思いきり叩きつけたのだ。


不用意で危険なファウルのために、ロヴォッティはシンビン(レッドカード)を受け、退場となった。イタリアは優勝候補の一角を相手に、後半のほとんどの時間帯を14人で戦わざるを得なくなった。

後半のトライラッシュ

南アフリカは攻撃の手を緩めず、攻勢を強めていった。

後半10分、ポラードがペナルティゴールを成功。2分後には、再びコルビが右のインゴールに走り込んだ。

後半17分には、CTBルカニョ・アムが、ハーフウェイラインを越えたところでパスをカット。右のタッチライン沿いを走り抜け、最後はペースを落としながらトライを奪った。

これで南アフリカは4トライ目を記録。ボーナスポイントを手中に収めた。

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後半27分にはWTBマカゾレ・マピンピ、同35分には交代出場したLOのRG・スナイマン、同42分にはやはり交代出場したHOマルコム・マークスが、それぞれトライを奪った。

この試合、南アフリカのトライは7つに上り、うち5つは後半に集中した。

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