2019年10月07日 14:01 公開

米テキサス州ダラスで元警察官が住民を誤って殺害した事件について、この元警察官の裁判に証人として出廷したジョシュア・ブラウンさん(28)が4日、何者かに殺害された。

元警察官のアンバー・ガイガー受刑者(31)は2018年9月6日、集合住宅の自分の部屋と1階上のボサム・ジーンさん(26)の部屋を間違え、ジーンさんを侵入者と勘違いし、銃で殺害した。ソファに座っていたジーンさんに発砲したという。ジーンさんはカリブ海のセントルシア出身で、コンサルティング大手のプライスウオーターハウス・クーパースで会計士として働いていた。

ガイガー受刑者は10月2日に禁錮10年を言い渡されている。受刑者は「罪のない人を撃った」と認めていた。弁護側は勤続4年の受刑者が、当日は14時間近い連続勤務を終えたばかりで、階を間違えたことに気づかなかったと説明していた。

ブラウンさんはジーンさんと同じ階の住人で、公判で証言していた。

しかし4日、同じマンションの別区画で銃声がしたと警察に通報があり、ブラウンさんが銃撃され倒れているのが発見された。ブラウンさんはその後、搬送先の病院で亡くなった。

警察は、ブラウンさん殺害とガイガー受刑者の裁判を関連付けるものは見つかっていないとしている。

ジーンさんの遺族の弁護士は声明で、「ブラウンさんは、ジーンさん一家が正義を確保できるよう協力した。それと同じような正義が、ブラウンさんにも与えられるべきだ」と述べ、ジーンさんと同じ黒人のブラウンさんの死についても、犯人を追及すべきだと訴えた。

証言台で涙を流した

警察は午後10時半(日本時間5日午後12時半)ごろに通報を受け、現場に急行した。目撃者に案内され、駐車場で複数の銃弾を受けて倒れているブラウンさんを発見した。

目撃者によると、複数の銃声が聞こえた後、銀色で4ドアのセダンが駐車場から走り去っていくのを見たという。

ブラウンさんについて米メディアは、元スポーツ選手で実業家だったと説明している。

ブラウンさんはガイガー受刑者の裁判で、事件のあった昨年9月6日、ジーンさんと自分が住んでいたマンション4階の廊下にいたと説明。「2人の人間がいきなり鉢合わせした」音と、その後に2発の銃声を聞いたと証言した。

証言中にブラウンさんは涙を流し、着ていたTシャツで涙を拭う場面も見られた。

テキサス州ダラス郡のジェイソン・ハーマス検事はブラウンさんを追悼し、「他の人が証言をしり込みする中、ブラウンさんは勇敢にも声をあげた。彼のような人が増えれば、この世界はもっと良くなるだろう」と語った。

弟は元警官を抱きしめ

2日の判決公判では、ジーンさんの弟のブラントさん(18)が判決言い渡しの後、ガイガー被告に直接話しかけたいと裁判長に許可を求め、「もし本当に申し訳ないと思っているなら、僕はあなたを許します。あなたが刑務所に行くのだって、望んでいない(中略)あなたを人として愛してるから、悪いことがおきませんように」と語りかけた。

さらに、お互いに触れて良いと許可を得ると、2人は長いこと互いを抱きしめていた。

ean, a native of the Caribbean island of St Lucia, worked as an accountant at financial services firm Pricewaterhouse Coopers (PwC) at the time of his de

(英語記事 Witness in US 'wrong flat' murder case shot dead