2019年10月14日 11:38 公開

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は13日、熊本県民総合運動公園陸上競技場で1次リーグD組の試合があり、控え選手主体のウェールズ(世界2位)が後半にウルグアイ(同18位)を突き放してボーナス点も獲得、35-13で勝利しD組1位を確定した。

ウェールズは1987年に開かれた第1回大会以来の1次リーグ全勝となった。準々決勝でフランスと対戦する。

ウェールズは前半、ハンドリングエラーが多く、PRニッキー・スミスのトライ(ゴール成功)のみに終わって7-6で折り返した。後半は8分のWTBジョシュ・アダムズの今大会5つ目のトライと25分のペナルティートライで差を広げた。

後半に交代出場したトモス・ウィリアムズとギャレス・デイヴィスがそれぞれ33分と終了間際にトライを加え、4トライ以上に与えられるボーナス点を獲得した。


逸機の連続

試合内容自体はウェールズが望んでいたものとはほど遠かった。

この試合がフィジーとの激戦の4日後だったため、ウェーレン・ガトランド監督は大幅にメンバーを変更。フィジー戦で負傷したSOダン・ビガーやCTBジョナサン・デイヴィス、WTBジョージ・ジョースらを休ませるなど、前試合から13人を入れ替えて臨んだ。

しかし、どの選手が先発しようと、初戦でフィジーを破る番狂わせを起こしたウルグアイがいかに良いチームであろうと、ウェールズは「ロス・テロス」(ウルグアイ代表チームの愛称)に快勝することを期待されていた。

シックス・ネイションズ(欧州6カ国対抗戦)の王者ウェールズは立ち上がりから攻め続けた。フォワードもバックスもパスをつないで、ボールが大きく動くラグビーを試みた。しかし、その志とは裏腹に、最後の詰めが甘かった。

トライ3つ認められず

いくつものハンドリングエラーがあった。NO8アーロン・ウェインライトはトライ目前にボールをこぼし、WTBハラム・エイモスのトライは直前のCTBハドリー・パークスのスローフォワードで取り消された。

多くのノックオンや落球が続く中で、ウェールズはスミスのテストマッチ(代表戦)初トライでなんとか先制した。

7-6で折り返したウェールズは、後半もミスが続いた。エイモスの3つのトライは認められず、うち2つはスローフォワードで、残り1つは落球だった。これがミスのあまりの多さを如実に物語っている。

ウェールズにとって幸運だったのは、後半に4トライを挙げてボーナス点を獲得し、ミスの多さが問題にならなかったことだ。ウェールズはこうして、ほとんどの人が記憶に残すこともないだろう勝利を挙げた。

「世界を驚かせる」

一方、ウルグアイにとっては、大会初戦でフィジーを破ったことで、今大会は既に過去最高のW杯となっていた。

しかし、ロス・テロスはそれに満足していなかった。チームのホテルのホワイトボードに赤い大きな文字で、「世界を驚かす」と書いて試合に臨んだ。ウルグアイが過去のW杯でティア1(ラグビー伝統国グループ)のチームに8戦全敗で、点差の平均は54点だったことを考えると、確かに、ウェールズを倒すことで世界を驚かすことができただろう。

ウルグアイ代表チームは大半がアマチュアかセミプロの選手だ。例えば、この日の試合に出場した右PRディエゴ・アルベルはタクシー運転手だ。

しかし、ウルグアイはそうした大きな差をものともせず、徹底したディフェンスを続けてウェールズをいらいらさせた。

ウェールズのいら立ちは、ハーフタイムでロッカールームに戻るトンネルでも明らかだった。SHアレド・デイヴィスとパークスが、ウルグアイのキャプテンのFLフアンマヌエル・ガミナラと小競り合いを繰り広げた。

努力報われたトライ

ウルグアイはSOフェリペ・ベルチェシの2本のペナルティーゴールで、6-7と胸を張れる僅差のスコアで折り返した。

ウェールズが後半にトライを畳みかけたことで、ウルグアイの金星の希望は絶たれた。しかし、後半30分にウェールズゴール前にフォワードが攻め続け、最後にラックサイドでHOヘルマン・ケスレルが飛び込んで奪ったトライは、今大会で大きく成長したウルグアイの素晴らしい努力が報われた瞬間だった。


ウェールズのガトランド監督は「4戦全勝という結果に喜んでいる。ただし、今日の試合については必ずしも喜べない。精度が低く、前半はボールを失うことが多すぎた。チャンスを4回か5回逃している。後半は少し立ち直ることができた」と話した。

そして、「もっとシンプルにプレーしようと話した。難しいことをしようとしてしまっていた。多くのターンオーバーがあり、私たちはボールを十分丁寧には扱っていなかった。後半に入って、私たちはシンプルにプレーするようになり、少し良くなった」と続けた。

また、ウルグアイについては「彼らはタフな相手だ。粘り強く、よくタックルをする、まとまったチームだ」と話した。

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この試合の最優秀選手: ブラッドリー・デイヴィス(ウェールズ)

この試合の最優秀選手には、コリー・ヒルの負傷により追加招集されたウェールズのLOブラッドリー・デイヴィスが選ばれた。経験豊富なデイヴィスは今大会初出場で、再三ボールを持って前進を図り、ウェールズのフォワードを牽引した。

(英語記事 Wales beat Uruguay to set up France tie