2019年10月17日 13:35 公開

ローラ・クンスバーグ政治編集長

16日が終わろうとしているが、欧州連合(EU)離脱協定はまだDBPだ。この言葉を初めて見る人に説明すると、「困難だが可能(Difficult But Possible )」を意味する。

イギリスとEUの双方から話を聞いたところ、イギリスとアイルランド、EUの間にあった問題はほぼ解決されたという。

予定通りに合意文書のインクが乾けば、17日から始まるEU首脳会議の最初の議題として審議され、EU各国首脳が承認できるはずだ。

一方イギリス政府は、この協定案を19日の緊急審議で下院議員に承認してもらうための手はずを整えている。

さまざまな障害、差し迫る期限へのあらゆる警告を超えてなお、合意あるブレグジット(イギリスのEU離脱)実現は、まだ手遅れではない。

<関連記事>

しかし、ウエストミンスターやブリュッセルがどれほど前向きでも、明るい気持ちがそのまま合意確定につながるわけではない。

イギリス議会で協定案承認の鍵を握る北アイルランドの民主統一党(DUP)はきょう、まだ懸念や理解の溝があると私に話した。

協議はまだ続くというのが、DUPの見通しだ。もしかしたら16日深夜まで、そして確実に17日の朝まで。

DUPの姿勢をどう捉えるにせよ、彼らの心配は本物で、軽くあしらうわけにはいかない。イギリス政府にとっては、なおさらだ。

DUPの下院議員はわずか10人は下院だが、その影響は大きい。ボリス・ジョンソン首相率いる与党・保守党は単独過半数を持っていないし、保守党内のEU離脱派も、DUPの意見を重視しているからだ。

DUPが首を縦に振らなければ、EU懐疑派の一部も、協定を認めないかもしれない。

「シートベルトの着用を」

なので、今後24時間はシートベルトをしっかりと締めておく必要がある。

うまくいくかと思ったら、すべて駄目になり、そうかと思えばまた、うまくいきそうだとなる二転三転が予想される。

英閣僚の1人は現在の状況について、「ジェットコースターに乗って安全バーが下りてきた時みたいだ。いつかは終わると分かっているが、それでも絶叫し始める」と冗談を飛ばした。

ジョンソン首相がアイルランドのリオ・ヴァラッカー首相とイングランド北西部ウィラルの邸宅で会談し、敷地内を散策したのは、重要な転機だった。あれからわずか7日で、政治圧力が政策の障壁を乗り越える段階にたどりついたのかもしれない。

ジョンソン首相はジェットコースターから飛び降り、勝利のようなものを手にししたと拳を高く突き上げることができるかもしれない。

しかしEUで使い古された決まり文句に頼るならば、全てが決まるまでは何も決まっていない。これが決まり文句になっているのは、それなりの理由があることなのだ。

もし離脱協定が17日に合意されたとしても、ジョンソン首相にはイギリス議会という立ち向かわなくてはならない相手がいる。

戦闘態勢になろうと、やる気満々の議員たちが下院に大勢いるのは、すでに分かっていることだ。

(英語記事 Buckle up for the next 24 hours