2019年10月20日 20:52 公開

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は20日、大分スポーツ公園総合競技場(大分市)で準々決勝の第3試合があり、ヨーロッパ王者のウェールズ(世界3位)が終盤にフランス(同8位)を逆転し、20-19で激戦を制した。

これで、ウェールズは準決勝に進出。南アフリカと27日に横浜で対戦する。南アフリカはこの日、準々決勝第4試合で日本に勝利した。

1次リーグ負けなしのチーム同士の対決だった。ウェールズはD組を4戦全勝で1位突破し、フランスもC組を3勝1分け(台風の影響でイングランド戦は中止)で2位通過していた。

フランスが連続トライ

試合は序盤からフランスが躍動。立て続けにトライを挙げた。

前半5分、ゴール手前のマイボールのラインアウトから、フランスはモールで前進。その後、フォワード陣がウェールズのディフェンスに体をぶつけながらじりじりとゴールに迫り、LOセバスティアン・ヴァハマヒナがゴールに飛び込んだ。


さらに前半8分、パスを次々とつなぎ、最後はFLシャルル・オリボンがゴール中央にトライ。SOロマン・ヌタマックがコンバージョンキックを決め、12-0にリードを広げた。

ウェールズが反撃

一方、ウェールズは前半11分から反撃に出た。

フランスの主将ギレム・ギラドがウェールズの激しいタックルに思わずボールをこぼすと、ウェールズのFLアーロン・ウェインライトが拾い上げ、そのままゴール中央まで独走。


SOダン・ビガーがコンバージョンキックも決め、7-12に差を縮めた。

続いて前半18分、フランスがハイタックルの反則を犯すと、ウェールズはビガーがペナルティキックを確実に成功。2点差まで詰め寄った。

9点差で後半に

しかしフランスは優位を譲らず、再び攻勢に転じた。

前半30分、フランスは左サイドでのラインアウトから、パスをつないでいったん右サイドまで大きく展開。折り返して左サイドへとボールを回す中で、CTBヴィリミ・ヴァカタワがディフェンスの間を抜け、トライを決めた。

ヌタマックがコンバージョンキックも成功させ、リードを9点差に戻し、ハーフタイムを迎えた。

前半はフランスのボール支配率は62%に上った。フランスの動きのよさが目立った。

レッドカードで退場

後半に入っても、フランスは切れのある攻撃を続けた。

ところが後半9分、モールの中でフランスのヴァハマヒナがウェールズ選手の顔面にひじ打ちを食らわせ、レッドカードに。フランスは残りの30分以上を、1人少ない人数で戦うことになった。


その4分後、ウェールズはペナルティゴールのチャンスを得ると、ビガーきっちりと決め、スコアは13-19に。

1トライ1コンバージョンゴールで逆転できる点差となり、緊張感に満ちた試合となった。

残り8分足らずで

数的に不利な立場のフランスだったが、それを感じさせない奮闘を続けた。スコアが動かないまま20分以上が経過した。

しかし、ついにウェールズが逆転する場面が訪れた。

残り時間8分を切ったところで、フランスのゴール手前でフランスボールのスクラムになった。スクラムが崩れた直後、ウェールズのトモス・ウィリアムズがフランスのオリボンの手からボールを奪い取るようにして跳ね上げると、ウェールズのロス・モリアーティがそれをキャッチ。そのままインゴールに飛び込んだ。

コンバージョンキックをビガーが決め、ウェールズがこの試合、初めてリードを奪った。残り時間のフランスの攻撃をしのぎ、最少点差の激戦をものにした。

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