その後の世界の競馬を考えると、最も「大物」だったのは平成5(1993)年の牝馬アーバンシー。3歳で凱旋門賞を制覇(ちなみにこのときの2着はホワイトマズル)。JCでは10番人気8着に終わったが、引退後、母親になってからの成績が凄まじい。英愛ダービーを勝ったガリレオ、凱旋門賞馬シーザスターズを筆頭に、GI馬を4頭も世に送り出す。

 ガリレオは種牡馬として初年度からGI馬を輩出、9年連続で英愛リーディングサイヤーになっており、その子14戦14勝のフランケルや、エネイブルの父ナサニエルなども種牡馬として成功を収めている。

 そんな名馬でもJCで勝つことができなかったが、世界の一流馬が日本の競馬場で走る姿は、ファンにとってはたまらない魅力だし、世界の競馬状況をも知らしめてくれた。来日した凱旋門賞馬のうち4頭は日本で種牡馬となり、日本競馬の発展に大いに貢献した。

 マイルやスプリントGIでは、一時香港馬などが狙いを定めて来日し、結果を出していたが、近年はやはり日本馬だけの争いとなっている。

 凱旋門賞をはじめ、日本馬の海外遠征は当たり前になり、海外GI勝利も意外ではなくなった。さらに、海外競馬の馬券も買えるようになった。しかし、国内のレースを見る限り日本競馬の「国際化」はまだまだこれからといわざるを得ない。

●ひがしだ・かずみ/今年還暦。伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。

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