2019年11月13日 15:59 公開

ロシア政府によるイギリスの内政への介入に関する英議会調査報告書が公表されていないことについて、ヒラリー・クリントン元米国務長官は、「あぜんとしている」、「不可解で恥ずべきこと」だと述べた。

報告書をめぐっては、首相官邸が総選挙を視野に公表を遅らせているという批判が高まっている。しかし、サジド・ジャヴィド財務相は、公表までにかかっている時間は「まったく通常」のものだと反論している。

クリントン氏は娘のチェルシー氏と共に、共同著書「The Book of Gutsy Women」について、BBCラジオ4の番組「トゥデイ」プレゼンターのミシャル・フセイン氏のインタビューに応じた。

その際にクリントン氏は、12月12日の英総選挙を前に報告書を公表するのが「絶対条件」だと強調。次のように述べた。

「イギリスで投票するあらゆる人々には、総選挙前に報告書の内容を知る権利がある」

「ロシアは、西側諸国の民主政治に影響を及ぼそうと一生懸命になっている。我が国でそういったことが起きていたことも分かっているし、ヨーロッパでも、そしてこの国でも起きている。(中略)我々のではなく、彼らの利益になる」

また、BBCラジオ5ライブのエマ・バーネット氏に対して、「あなたがたの政府が、ロシアの介入に関する報告書を公表しないことを不可解に思う。不可解で、恥ずべきことだ」と述べた。

クリントン氏は、2016年米大統領選でドナルド・トランプ氏に敗れた。この選挙をめぐっては、ロシアの介入や、トランプ陣営とロシアの結託の疑惑が浮上した。

ヒラリー氏は、今でもアメリカの選挙制度にロシアが介入しているとした上で、「イギリスで同じことが起きるのは見たくない」と語った。