2019年11月15日 12:01 公開

米カリフォルニア州の高校で14日朝、男子生徒(16)が銃を発砲し、少なくとも生徒2人が死亡、3人がけがを負った。

警察や報道によると、事件が起きたのは、ロサンゼルスの北にあるサンタクラリタ市のソーガス高校。授業が始まる直前だった。

監視カメラの映像には、容疑者の男子生徒がバックパックから銃を取り出し、5人の生徒に向けて発砲する様子が記録されている。

容疑者はその後、自らの頭部を撃った。

16歳と14歳が死亡

亡くなったのは、16歳の女子生徒と14歳の男子生徒。ほかに、15歳と14歳の女子生徒と、14歳の男子生徒が負傷した。

アメリカでは近年、学校で銃を使った事件が目立っており、多くの学校が銃撃に備えて訓練をしている。

消防当局のケント・ウェグナー氏は、容疑者は「今日が誕生日の16歳の男性と判明した」と述べた。

また、現場で45口径のセミオートマチック銃を押収したと明らかにした。

米メディアは、容疑者の名前を「ナサニエル・バーハウ」と報じている。

警察は、容疑者の自宅を捜索する予定。

6人を病院に搬送

ロサンゼルス郡保安官のアレックス・ヴィラヌエヴァ氏は記者会見で、午前7時38分に通報があったと説明。「まもなく、いくつかの(緊急)通報が相次いだ」と述べた。

警官隊は通報から2分以内に高校に到着。負傷した6人の生徒を発見し、病院に搬送した。

その中の1人が、容疑者と確認されたという。

生徒全員を聴取

ソーガス高校と近隣の学校は、事件を受けて全面封鎖された。封鎖は約3時間後に解除された。

ロサンゼルス郡保安官代理のティム・ムラカミ氏はツイッターで、同校の生徒全員に対して、保護者のもとに帰す前に、警察が聴取する予定だと述べた。

また、容疑者がソーシャルメディアに脅迫する内容の書き込みをしていたとのうわさについて調べるとした。

ムラカミ氏はさらに、「なぜ生徒全員に? という質問が出た。生徒たちは目撃者かもしれないし、銃撃者や動機に関する情報を提供してくれるかもしれない」とツイートした。

https://twitter.com/LASDMurakami/status/1195047486575931393

女子生徒の1人は米NBCテレビに、宿題をしていたら生徒たちが走り出したと述べた。「本当に、本当に怖かった。震えていた」。

別の女子生徒は、教室にいた生徒たちがドア付近にいすを集め、バリケードをつくったと話した。「本当に恐ろしかった。周りのみんなはパニック状態で親に電話して、愛していると伝えていた」。

銃規制の議論

米議会上院では現在、銃規制が議論されている。

議場で規制を訴えていたときに今回の事件を知ったリチャード・ブルーメンソール上院議員(民主党、コネチカット州)は、「行動を取らなければ私たちも共犯者だ」と主張。「これは政治的責任だけでなく、モラル上の責務だ」と述べた。

一方、国土安全保障省のチャド・ウルフ長官代行は声明で、事件を「非常に深刻に」受け止めていると表明。関連当局が「対応能力を上げ、無防備なターゲットをより効果的に守るために訓練や資源を充実させる」ことに協力するとした。

銃規制はアメリカの国論を二分する問題だ。2017年の統計では、国民の約4割が銃を所有するか、銃がある家庭で暮らしている。銃を使った殺人事件の発生率は、先進国で最も高い。

米紙ワシントン・ポストによると、コロラド州でコロンバイン高校銃乱射事件が起きた1999年以降、アメリカ国内の若者23万人以上が、銃による暴力を学校で経験しているという。

(英語記事 Deadly shooting just as California school opens